第154話 新發田さんの誕生日パーティは九重さんの家でガーデンティパーティ形式でやることになりそうだ

 さて、今日はパティスリーでのバイトをしていたが、開店一番に九重ここのえさんが来たことっも驚いたし、九重ここのえさんと新發田しばたさんが仲良くなっていたことも驚いた。


 ただ、予想していたよりも午前中から昼過ぎあたりのコアタイムは忙しかったことや朝7時から上りが16時までのフルタイムで働いたのもあって、九重ここのえさんが提案してくれた新發田しばたさんの誕生日のパーティーついては、あんまり話を詰められなかったんだよな。


 まあ、売上が上がって、人手が足りなくなってるというのは壬生いくるみさんにとっては嬉しい悲鳴なんだろうしおれもバイト代が増えれば祖霊越したことはないんだけど。


 とりあえず同じクラスの九重ここのえさんが提案してくれた、新發田しばたさん、それに西梅枝さいかちさんとは月曜日に直接あって話すこともできるが、白檮山かしやまさんはそもそも学校は同じだけど学年が違うから、みんな集まって詰めた話をするのは結構難しい気がする。


 だからある程度はsnsのグループ内で話を進めておいたほうが良さそうだな。


 俺はまず九重ここのえさんにSNSを通じて聞いてみることにした。


『こんばんは九重ここのえさん。

 今日はお店に来てくれたり、新發田しばたさんの誕生日パーティを提案してくれたりしてありがとう』


 送ったメッセージに既読がついてからしばらくして返信が帰ってきた。


『秦くんこんばんは。

 いいえ、あのお店のスイーツが美味しいから、私が自主的に通ってるだけですよ。

 働いてる人とも知り合いだからお店に行きやすいですしね』


 返信に時間が書かてるのはまだ日本語の入力に慣れていないからかな。


『あー、メッセージ入力が大変だったら無理しなくていいけど、新發田しばたさんの誕生日パーティについてある程度メッセージグループで話をまとめたいんだけどいいかな?』


『もちろん大丈夫ですよ』


『じゃあグループは俺が作ってメンバーを招待するね』


『わかりましt』


  ん、最後のtは入力ミスかな?


 まあそれはともかく、パーティに参加する他の人達も招待しよう。


 白檮山かしやまさんは当然参加するとして、九重さんと女子ダブルスでペアを組んで、祝勝会で一緒だった西梅枝さいかちさんが新發田しばたさんの誕生日パーティニ参加したいかも確認したほうがいいかな。


 というわけで西梅枝さいかちさんにまずは確認のメッセージを送る。


西梅枝さいかちさん、こんばんは』


 俺がメッセージを送ると、しばらくして返信が戻ってきた。


『はい、こんばんは』


『今日はバイトの日だったんだけど、バイト先に九重ここのえさんが朝一番に来て、イートインで食べていたんだ。

 パティスリーのスイーツをだいぶ気に入ってもらえていたみたいなんだ』


『なるほど、そんあことが』


『もともとは球技大会の時に九重ここのえさんと西梅枝さいかちさんの女子テニスペアが優勝、二人を応援していた新發田しばたさんも一緒に祝勝会をしたのが縁だったみたいなんだけど、9月7日は新發田しばたさんの誕生日なんで誕生日パーティをしようってことになったんだ。

 で、テニスの祝勝会を一緒に祝った西梅枝さいかちさんも一緒にどうかなって』


『なるほど。

 ならぜひ私もメンバーに加えてください』


『了解。

 じゃあ誕生日パーティのグループへ招待するからよろしくね』


 というわけで俺はグループを作り、九重ここのえさんと新發田しばたさんに白檮山かしやまさんと西梅枝さいかちさんを招待した。


(あきひろ)

『皆、参加で来たかな

 ちなみにこのアイコンは秦彰浩だよ』


(えり)

『えりが参加しました』

『こんばんは西梅枝絵里さいかちえりです。

 皆さんよろしくお願いします』


(さや)

『さやが参加しました』

『こんばんは白檮山沙耶かしやまさやだよ。

 学年が違うから普段はあんまりお話していない人もいるけども、よろしくね』


(まゆり)

『まゆりが参加しました』

『こんばんは新發田眞百合しばたまゆりです。

 みなさんありがとうございます』


(ロッティ)

『ロッティが参加しました』

『こんばんは九重ここのえ・アリアンナ・シャーロットだよ。

 みんなよろしくね』


(あきひろ)

『ん、招待したメンバーが揃ったな。

 で、とりあえずなんだけど新發田しばたさんの誕生日パーティはどんな感じにしようか?

 ちなみに今までだと広瀬くんの誕生日パーティはカラオケのパーティルームで。

 東雲しののめさんの誕生日パーティは東雲しののめさんの家でやってるよ』


(さや)

『あー夏休みは散財する予定だから、あんまりお金がかかりそうなのはちょっと』


(まゆり)

『そ、そうですよね。

 実は私もそうなので』


(ロッティ)

『ならあんまりお金のかからないホームパーティはどうでしょう?

 私の家のタイルデッキでガーデンパーティとか』


(あきひろ)

『へえ、九重ここのえさんの家にはタイルデッキがあるんだ。

 じゃあ、自宅でバーベキューやティーパーティとかもできそうだね』


(ロッティ)

『はい、もちろんできますよ。

 9月だとまだ暑いでしょうから日除けのパラソルの下で冷たいケーキやスイーツを食べながらとかいいんじゃないかと思います』


(まゆり)

九重ここのえさんのお家には3段のケーキスタンドとかがあって、そこでティーパーティとかもするのですか』


(ロッティ)

『はい、もちろんできますよ。

 アメリカというとコーヒーというイメージが日本では強そうですが、紅茶もよく飲まれているんです』


(あきひろ)

『そういえばアメリカにボストン茶会事件もあったし、明治時代の日本お茶の葉の輸出って、イギリスよりアメリカのほうが多かったりしたんだっけ』


(まゆり)

『とっても素敵です。

 ぜひ、お願いします』


(さや)

『たしかに素敵よね。

 小説とかに出てくるようなお茶会を体験できそうなんて』


(えり)

『本当にに素敵だと思います。

 なかなかないですよね、こんな機会』


 というわけで細かいところはともかくとして新發田しばたさんの誕生日パーティは九重ここのえさんの家でガーデンティーパーティ形式でやることになりそうだ。

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