第155話 ガーデンパーティのためにみんなで服を買いに行くことにしたよ

 さて、新發田さんの誕生日パーティは、九重さんの家でガーデンティパーティ形式でやることになりそうだ。


(あきひろ)


『ん、そうすると服が問題だなぁ。

 カラオケとか普通に自宅だったら制服で良かったけど、ちゃんとしたガーデンパーティとかだとドレスコードとかあるかな?』


(ロッティ)


『うーん、そこまで本格的にやるつもりはないですが……』


(まゆり)


『でも、せっかくのお茶会ですし、ちょっとおしゃれな服でティーパーティしたいですよね』


(ロッティ)


『たしかに本来はデイタイムドレスを着るのがガーデンパーティーの正式なドレスコードなんですけどね』


(えり)


『流石に正式なデイタイムドレスを来たりするのは難しいですけど』


(さや)


『まあ、それっぽい服装をすればいいんじゃないかな?

 私達は小説とかに出てくるような貴族のご令嬢、ご令息ってわけじゃないし』


(あきひろ)


『そうそう、女性がデイタイムドレスだったら、俺なんかモーニングコートになっちまう。

 そんな格調高い場にするわけじゃないしさ』


(ロッティ)


『そうですね。

 でもある程度のドレスコードは守ったほうが良いような気がしますし、この季節だとオーガンジーの明るいライトブルーとか淡いピンク・ライトグリーンにフレッシュイエローのドレスがいいと思いますよ。

 青い空、グリーンの芝生、カラフルな花々と、明るい色に囲まれた中で行われるガーデンパーティですので』


(まゆり)


『なるほど、参考になります』


(ロッティ)


『将来的にガーデンウェディングを行ったり、参加したりするときの参考にもなると思いますよ』


(えり)


『ガーデンウェディングかぁ、それも素敵ですね.』


(さや)


『オーガンジーのドレスっぽい服とかでも5000円くらいから買えるみたいだし、明日にでもみんなで見に行かない?

 らららポートとかにならあるんじゃないかな?』


(まゆり)


『あ、その意見には大賛成です』


(ロッティ)


『そうですね、私もいいと思いますよ』


(えり)


『はい、ぜひ行きたいです.』


(あきひろ)


『となると俺も参加するしかないか。

 俺だけ服装が合わなくて浮くのもやだしな。

 俺の場合はどんな服装にすればいいんだろう?』


(ロッティ)


『そういう場合はグレーかネイビーのサマージャケットがおすすめですよ』


  (あきひろ)


『なるほどなぁ。

 俺の場合制服のパンツにジャケットを合わせればなんとかなるかな?』


(ロッティ)


『そうですね、それでもいいと思いますよ。

 .あと日焼け対策や暑さ対策を忘れずにやらないといけませんよ。

 日焼け止めを塗るのはもちろん、ハットにショールやボレロを使っての日光対策も有効ですし、本来昼間の結婚式や披露宴などのパーティでは、会場や季節に問わず、ボレロなどの「羽織物」を着用するのがマナーですからね』


(まゆり)


『なるほど、本当に参考になります』


(あきひろ)


『なるほどなぁ。

 でもボレロってかわいいよな』


(さや)


『なるほど、秦くんはボレロとかケープが好きと』


(えり)


『それはいいことを聞きました』


(ロッティ)


『アメリカでは学生でも社交的なパーティに参加する機会も多いですしね。

 実際に私はプロムのパーティーに参加したこともありますし』


  (あきひろ)


『プロムって言うと、アメリカの高校生活における最大のイベントで、卒業を目前にした高校生のために開かれる舞踏会プロムナード、つまりダンスパーティだよな。

 でもあれって高校3年生の卒業にやるんじゃないのかな?』


(ロッティ)


『はい、一般的には高校最後の学年、日本の高3に該当するものに開かれるものをシニア・プロムといって、最後から2番目の学年、日本の高2に該当住むもの開かれるジュニア・プロムよりアメリカやカナダの高校生にとってとても重要なイベントですね。

 ですが、参加は男女のペアである必要はありますが、相手は同級生でなくても良く、上級生や下級生はもちろん卒業生や学校外の者でも構わないのです』


(まゆり)


『なるほど、上級生にパートナーに選ばれたらプロムに参加できるのでさね。

 素敵です』


(ロッティ)


『私はスクールミュージカルのクラブの先輩に誘われたんですよね』


  (あきひろ)


『でもプロムって、男子の衣装はタキシードで、女子の衣装は普通ドレスやガウンにハイヒールでソシアルダンスを踊ったりするんだろ。

 すごいよな』


(ロッティ)


『アメリカだとできるのが当然ですからね。

 それにプロムは夜に開催されるため、開催前にレストランに行ってダイナーを済ませておくこともマナーですよ。

 この際、男子は女子をエスコートするということを忘れず、予約から支払いまでのすべてをやりますがただのダイナーではなく、少し高級なレストランに行くことになるため食事のマナーもマスターしておく必要があります。

 ナイフとフォークを器用に使えるようにしておくと、スマートに食事できます。

 また、せっかくのタキシードやドレスが汚れないように、食べやすい料理を注文する細やかな気配りも大切にしましょう。』


  (あきひろ)


『つまり食事とダンスのエスコートもしないといけないわけか、俺なんかじゃそもそもパートナーを誘うとかできそういないけどな』


 俺がそう打ち込むと、

怒涛の勢いでレスが帰ってきた。


(さや)


『は?』


(ロッティ)


『ダウト』


(えり)


『そんなわけがないとおもいますけど』


(まゆり)


『それは絶対ないですよ』


(あきひろ)


『ええ、なんでみんなで全力否定するかなぁ。

 それはともかく、服を買いに行くのは明日でいいのかな?

 俺の予定は空いてるけど』


(ロッティ)


『はい、私は大丈夫です』


(えり)


『私も大丈夫ですよ』


(まゆり)


『私もです』


(さや)


『私もだいじょうぶだよー』


 その後、集合場世と時間を決めてチャットは解散の流れになった。


 ついでに夏服はまだ買っていないし、同人イベントとかキャンプやコミケのときとかに着る服も見繕っておこうかな。

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