第119話 広瀬君の誕生日が近づいてきたがプレゼントをどうするかだなぁ
さて、文ちゃんの学校の文化祭は、なかなかレベルが高くて楽しかった。
そして、10日後と広瀬君の誕生日も近づいてきたし、彼へ贈る誕生日プレゼントを考えないといけないな。
どういうプレゼントを贈るか、一人で考えてもいいんだが、ここは誰かと相談しながらプレゼントするものを考えた方がいい気がする。
どのようなもので、どの程度の値段のものを買うのが一番いいかとか、そこらへん俺は一般的な高校生男子とはちょっとずれてるっぽいしな。
まあ、風俗店員なんて休みは週一日で、その上拘束時間が長いんで大して金を使うことがなかったから女の子のバレンタインのお返しとかには結構金をかけてたし、そのままの感覚で誕生日プレゼントとかを選んだら周りから怪訝な顔をされそうだしな。
その辺りは東雲さんとのデートで思い知らされたしな。
問題は誰と相談して一緒に見て回るかなんだけど……ここは男同士ということで剛力君にまずは声をかけてみようか。
俺はさっそくSNSで剛力君にメッセージを送ることにする。
『こんばんは剛力君』
『こんばんは、今日はどうかしたの?』
『ああ、そろそろ広瀬君の誕生日プレゼントを考えて選ばないとなと思ってるんだけど、俺はいまいちセンスがないから剛力君と一緒に見て回りたいなって。
ついでに半分ずつお金を出し合って買えばちょっといいものでも買えそうだしね。
明日かそれが無理なら来週の日曜日に買い物に付き合ってもらえると嬉しいんだけど予定は空いてるかな?』
『あ、うん明日は難しいけど来週の日曜日なら大丈夫だよ』
『あ、そうしたら来週の日曜日に買い物に付き合ってもらえるかな?』
『うん、もちろん』
『ところで広瀬君がもらって喜びそう、最低限もらって困るものじゃないプレゼントって、剛力君はどんなものだと思うかな?
広瀬君って割と何でもそつなくこなすからこそ、どういうものがいいか選ぶのが判断するのが難しいんだよね』
『確かに広瀬君は勉強もスポーツも何でもそつなくこなすけど、どちらかというと今は勉強するほうが大事だと思ってるんじゃないかな?』
『確かに広瀬君は遊ぶことやスポ―ツをすることより勉強が大事っぽいな
そうすると文房具とか勉強をするときに役に立つものがいいかな』
『うん、僕もそう思うよ
それでなければハンカチとか靴下とか、あるいはパスケースみたいな小さくてかさばらず、日常的によく使う身の回りのものとか』
『確かにそういったものなら邪魔にならないし、もらって困ることはなさそうだね
うん、やっぱり剛力君に相談して正解だったよ』
『それほどでもないけどね
じゃあ来週の日曜日に実際に見に行って買うということでいいのかな?』
『うん、そうしよう。
船橋駅に10時頃でいいかな?
そこから駅前のデパートとかに入ってる文房具を扱ってる店を見て回ればいいものも見つかりそうだしね』
『うん、じゃあ来週の日曜日は予定をあけておくね』
『よろしくな』
というわけで来週の日曜日に剛力君と一緒に船橋の駅前で、広瀬君の誕生日プレゼントを見て回ることにした。
俺一人でプレゼントを選んだら、そのプレゼントが広瀬君に喜ばれない可能性も結構ありそうで心配だったんだが、これで一安心だな。
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