第105話 まずは海に行く計画をお隣さん家族も交えて話し合おう

 さてさて、白檮山かしやまさんとは今年のお盆にコミスパで一緒に同人誌の買い物をしたり、コスプレをすることに。


 新發田しばたさんとは小規模同人イベントを一緒に見にいき、西梅枝さいかちさんとはホタル観賞しにいったり、九重ここのえさんとは山のキャンプに行く。


 さらに、ふみちゃんとは海に、弥生ちゃんとはTDRトウキョウディスティニーリゾートへ行くことになってしまった。


 東雲しののめさんと中垣内なかがいとの二人はデートをすでにしてるからいいとして、南木なみきさんだけ誘わないのは仲間はずれな感じもしてどうかとも思うんだが、二人で出かけるほど親密な中になってるかどうかいまいちわからない所はあるんだよな。


 まあ、球技大会で一緒にバレーボールの練習したことでかなり仲良くなれたとは思うんだけど。


 これは考えてもどうしようもない気がするので、南木なみきさんについてはひとまず置いておいて先にスケジュールを決めておかないとまずそうなとこから日時を入れていこう。


 そうなると最初はふみちゃんと二泊三日で海にいくのと、九重さんと三泊四日で山にキャンプに行くことだな。


 泊りがけともなれな俺と女の子だけで行くわけにもいかないし、宿なども早めに抑えておいたほうがいいだろう。


 で、海と山の日程をどうするかだが、8月の1・2・3日を海、一日開けて5・6・7・8日を山にしようかなと思う。


 8月に入っていれば梅雨も明けているだろうし、暑さもマックスだろうから海や山に出かけるのはちょうどいいと思うんだよな。


 今年の梅雨は7月の終わりごろには終わってたはずだし。


 まずはふみちゃんの家族も交えて話をして、期日と行き先を決めておきたいな。


 そんなことをつらつらと考えていたら自宅に到着した。


「ただいまー」


「おかえりなさい彰浩

 ご飯できてるわよ」


「はーい、おなかすいてたし助かるよ。

 今日お父さんは早く帰ってこれそう?」


「ええ、今はそんなに忙しくないみたいだから大丈夫だと思うわよ」


「そういえばお母さんだいぶやせた?」


 俺がそういうとお母さんは笑顔で言った。


「そうね4月に比べれば4キロ落ちたし、ウエストも細くなったわね」


「やっぱりそのくらい体重落ちると割と見た目でもやせたってわかるんだね」


 まあ、見た目よりも糖尿病による血管ダメーシがなくなってくれれば、それに越したことはないんだけど。


 そんなことを話していると、ちょうどお父さんも帰ってきたようだ。


「彰浩、ただいま」


「お帰りなさい、お父さん。

 まだ仕事は忙しいの?」


「いや、今は割と暇になってるよ」


「そっか、じゃあ、8月の頭に家族で旅行に出かけるとかできそうかな?」


 俺がそう聞くとお父さんはうなずいて言った。


「ああ、大丈夫さ

 10日くらいなら海外旅行に行ったりするやつもいるしな」


「俺としては8月の頭にみんなで出かけられたらって思ってるんだけど。

 8月の1・2・3日で海にいけそうなら、ふみちゃんの家族も大丈夫か一緒に話をしたいけど、こっちに呼んでもいい?」


 俺がそういうとお母さんは首を傾げた。


「あら、お隣さんも一緒に海に行くの?」


「うん、ふみちゃんが海に行きたいって。

 二泊三日くらいでって、そのあとに別の女の子と山に三泊四日でキャンプに行きたいって話もしてるんだけど」


 俺はそう言うとお母さんはくすっと笑った。


「海にも山にも行こうっていうのは欲張りねぇ。

 じゃあ、お隣さんにこちらにきていただいてお話ししましょうか」


「うん」


 俺はふみちゃんへSNSでメッセージを送る。


『ふみちゃんの家族も交えて海へ行く話について話をしたいんだけど、そっちのご両親が居ればみんなでうちに来てもらえないかな?』


 メッセージはすぐ帰ってきた。


『了解!

 今すぐ行くねー』


 というわけで、ふみちゃんが家族と一緒にうちにやってきた。


 ふみちゃんのお母さんとは前にあってるけどお父さんとは初めてかな?


「いらっしゃい」


「お邪魔しますね」


 と母親同士は仲良くニコニコしているがお父さんたちは少し疎外感があるっぽい。


「ええと、ふみちゃんと今年の夏は二泊三日で海に行きたいねって話になってですね。

 できれば8月の1・2・3日にいければっておもってるんです。

 うちの両親は大丈夫って言ってくれたんですけど、そちらはどうでしょうか?」


 俺がそう聞くとふみちゃんのお母さんはニコニコしながら言った。


「ええ、大丈夫ですよ。

 まだ一か月以上先ですしね」


 ふみちゃんのお父さんはこくと無言でうなずいている。


「それで行先とかなんですが移動には電車を使いたいと思ってます。

 車で移動すると運転手が疲れますしね。

 渋滞に巻き込まれれば特に。

 それから海水浴ができて、海の水は空気がきれいな場所で、地元の海産物などがおいしくて、火山性の温泉もある場所がいいなって思っているんで、伊豆の下田がいいかなって思うんですがどうでしょう?

 電車で移動しても船橋から下田まで4時間ちょっとあれば到着できますから、初日と最終日も半日ぐらいは遊べますし。

 あ、せっかく家族で旅行するんでお父さんやお母さん、ふみちゃんのご両親も日ごろの疲れをとれて、心身ともにリフレッシュしてもらえる旅行にしたいって思ってます」


 お母さんはニコニコして言う。


「それで、電車で移動、なのね」


「うん、お父さんたちは電車の中でビールとかを買って、それを飲みながらとかでもいいと思うよ。

 車を運転するとなるとお酒も飲めないしね」


 俺がそういうとお父さんはうんうんうなずいて言う。


「なるほど、それはとてもいいな」


 ふみちゃんのお父さんもこくこくうなずいてる。


 そしてふみちゃんのお母さんがにこにこして言った。


「昔は頼りない感じだったのに本当に立派になったのね」


 そしてふみちゃんも笑顔で言う。


「でしょでしょ。

 あっちゃんはすっごい素敵な男の子になってるんだよ」


 そこまで言われるとさすがにこそばゆい。


「あはは、俺なんかまだまだだけどな」


 そしてお母さんが言う。


「それでいいと私は思うわよ」


 そしてふみちゃんのお母さんもうなずいて言った。


「そうですね。

 今から楽しみですね」


 そして俺はお母さんに言う。


「7月の終わり位にお母さんの水着を買いに行ったほうがいいんじゃないかな?

 せっかくだから一緒に泳ごうよ」


 それを聞いたふみちゃんがジト目で言った。


「あっちゃんは本当にお母さん大好きだよね。

 そこは幼稚園の時から全然変わんない」


「え、そうかな?」


 まあ、両親がとても大事なのは確かなんだけど、なんでジト目なんだろう?


 その後、露天風呂の温泉付きホテルにするか露天風呂の温泉付き民宿にするかなどをワイワイガヤガヤとみんなで話し合ってまずは海の予定は決まった。


 無事に決まってよかったぜ。


予定


今週末日曜:ふみちゃんと買い物デート


来週土曜:ふみちゃんの学校の文化祭


6月25日:広瀬君の誕生日


7月10日:東雲さん誕生日


8月1・2・3日:ふみちゃんと海


8月のお盆:白檮山かしやまさんとコミケ1日目2日目に参加


未定:新發田しばたさんと小規模同人イベントに参加


未定:西海枝さいかちさんとホタル観賞


未定:九重ここのえさんと山でキャンプ


未定:弥生ちゃんと|TDR《トウキョウディステンイーリゾート

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