第106話 外資系企業の夏休みはだいぶ違うんだな
さて、うちとお隣さんの一家全員で海に行くというのは8月の1・2・3日でほぼ決まりだ。
今後も細かいすり合わせなんかは必要だと思うけど、俺としては日時と行き先が決まればとりあえずは問題ない。
そしてふみちゃんが俺に言った。
「明後日のお出かけの時に、海で着る水着も見ておこうよ」
おれはそれに頷く。
「確かにそれが良いかもな・
男の水着はともかく女の子の水着は年ごとのデザインの流行とかもあるだろうし」
「うん、あんまり流行に合わない水着なのもちょっとカッコ悪いもんね」
「ん、了解」
ちなみに両親たちは海に行った時の夕食や昼食をどうしようかという話をしているが、父親たちは酒に合うものが良いという事で意見が一致しているようだ。
まあ、俺やふみちゃんは酒は飲めないし、新鮮な魚や貝、伊勢海老なんかの海産物が食べられればいいなと思ってるが、まあ、旅行の予算は親持ちだし、休みでの海を両親たちが満喫してくれればいいと思う。
「じゃあ、また明後日にね」
俺がそういうとふみちゃんはニコッと笑って言った。
「うん、よろしくね」
やがて大体話もまとまったのでお開きになったため俺は自分の部屋に戻った。
次は
俺は関東近辺のキャンプ場で釣りやラフティングなども楽しめそうな場所を検索して目星をつけた後、SNSでメッセージを送る。
『キャンプの日時だけど8月の5・6・7・8日で予定したいんだけど、九重さんのお父さんはそれで休み取れそうかな?』
やがて
『大丈夫ですよー、今年の8月は全部休む予定だそうですから』
おおう、外資系企業だと一ヶ月以上まとめて有給休暇で夏休みを取れるのも普通らしいいけど、日本企業じゃそうはいかないよな。
まあ、その代わり盆暮れ正月の一斉休暇とかはないらしいけど。
『場所だけど涼しい山で、ここからそこまで遠くなくて、釣りやラフティング、カヤックで遊びたいなら、奥多摩のキャンプ場がお勧めかな?
氷川キャンプ場や川井キャンプ場ってところとかね』
『そうなのですか?
わかりました、それで話をしてみますね』
『うん、よろしくね』
まあ、あちらは8月の間ずっと休みなら、スケジュールについてはそんなに心配する事はないかな?
日本のムッとするような湿度の高い暑さはアメリカにずっと住んでいた人にはキツイだろうしな。
明治時代以降に避暑地・別荘地がどんどん出来るのも日本に居住する外国人には日本の夏は暑すぎるからというのもあったようだし。
『それとキャンプ場までは車で移動の方が良いよね。
いろいろな道具や食材なんかも運ぶだろうし』
俺がそう聞くと
『ならモーターホームの方が良いですか』
『モーターホーム?
ああ、キャンピングカーのことか。
日本だとキャンピングカーが使えるキャンプ場はけっこう限られてるけど、川井キャンプ場はキャンピングカーも乗り入れ大丈夫みたいだからそれでもいいかも?
三泊四日だからオートキャンプが可能なキャンプ場をいくつか移動してもいいかもな』
『なるほどですね』
『なるべく
『私たちはまだ日本の事はあんまり詳しくないので助かりますよ』
『まあ、そういってもらえるなら何よりだよ』
よし、とりあえず海と山の予定が決まれば他の予定も入れて行けるな。
予定
今週末日曜:ふみちゃんと買い物デート
来週土曜:ふみちゃんの学校の文化祭
6月25日:広瀬君の誕生日
7月10日:東雲さん誕生日
8月1・2・3日:ふみちゃんと海
8月5・6・7・8日:
8月のお盆:
未定:
未定:
未定:弥生ちゃんと|TDR《トウキョウディステンイーリゾート
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