第97話 女子テニスの試合は九重さんがめっちゃ活躍していたが西梅枝さんもかなり上手でびっくりした
とりあえず俺たちは無事に球技大会における、バレーボールの一回戦を勝ちぬくことができた。
一回戦の敗者は敗者復活戦自体はあるにせよ、やはり勝てるに越したことはないからな。
俺はチームメイトのみんなに言う。
「次の試合まではまだ時間が有るし、俺は休憩を取りながらテニスの試合をしているはずの
みんなも自由に行動してくれな」
俺がそういうとニヒヒと笑いながら
「えりちん達の試合を見にいくならあたしも一緒にいくよー」
そして広瀬君はというと。
「なら僕は男子のサッカーの試合を見に行ってくるよ。
あっちにも友達がいるからね」
広瀬君は男友達もちゃんといるのか……俺も男友達も作っておいたほうがいい気がするんだがなかなか難しいんだよな、現状だと。
そして剛力君がそれに続いて言った。
「あ、なら僕も一緒にサッカーの応援へ行きますね」
そして
「じゃあ、、私たちは女子のバスケの試合を見に行くわ」
そして
「わ、私も一緒に行きますね」
というわけで二人組が3つに分かれて、行動することになった。
テニスコートに行く前に、ちょっとのども乾いたし、テニスの試合はバレーより大変だろうから二人に分も含めてスポドリでも買っておくか。
そう思った俺が自販機でスポドリを買うと
「あ。
喉乾いたし、あたしにもスポドリ買ってー」
「はいはい、しょうがないなぁしのたくんは」
俺はそういいながらスポドリを買って、
「えへへ、そういう風に素直なところは秦ぴっぴのいいところだよねー」
「まあ、実際外は風も吹いてるからそこそこ気持ちいけど、体育館の中はちょっと蒸してたしな。
脱水症状や熱中症には気を付けておくに越したことはないし、
「うんうん、あたしに感謝しなさいな」
そういいながら
「そこで調子に乗らない」
そんなことを話していたら、やがてテニスコートに到着した。
そして
「ハアッ!」”パカ^-ン”
ちなみにテニスのサーブのスピードだがテニスのサーブのスピードはプロの男子の平均が200キロ前後で、女子の平均が170キロ前後。
高校生のインターハイ全国レベルで、それから20キロほど落ちて男子の平均が180キロ前後で、女の平均が150キロ前後。
一般的なアマチュアの男子のサーブは平均で110キロ程度で、アマチュアの女性の場合は平均で90キロ程度らしい。
アマチュア女性で100キロ出せればスピードのある選手と言えるらしいが、
こりゃあうちの学校の女子じゃ相手になる女子はいないかもな、
黄色い硬式テニスボールが相手のコートに突き刺さって、あっさりサービスエースをとる様子を唖然とした様子で見ているのは
「あ、
そういえば
俺が声をかけると俺のほうを振り向いた彼女はぺこと頭を下げてから言った。
「あ、秦君こんにちは。
私はテニスの補欠ですね」
「ああ、女子は参加しない補欠扱いの子もいるんだ。
まあ、女子だと生理痛で急遽試合への参加が難しくなったりっていうのもあり得るし。
ここの学校は体育会系じゃないしその辺りは結構緩かったんだね」
「あ、あはは。
はい、私は運動音痴で足を引っ張るかもと思っていたので、正直補欠になれてほっとしていますけどね」
「まあ、男子は強制的に全員参加だしなぁ」
男でも運動、特に球技は苦手ってやつも結構いるとは思うけど、まあしょうがない。
学校は基本的にできないことを減らすのがメインで、できないからやらなくていいにはならないからな。
そんなことを考えていたら今度は相手のサーブを後衛に入った
無論、
基本的にテニスは相手が打球を打ってから移動しても間に合わないはずなんだよな。
そんな様子を
「えりちんって、おとなしげに見えるけど、案外なんでもそつなくこなすよね」
俺はその言葉にうなずく。
「確かにな。
勉強でも特に苦手な教科はないみたいだし、ボウリングも上手だったし、カラオケでもうまく歌ってたし、最近は料理もうまくなってるしな」
それを聞いた
「お、最後のそれはのろけかなー?」
「いやそういうつもりじゃないけどさ。
でも
「あーうらやましー」
「確かにうらやましいですね」
「でもまあ、
俺がそういうと
「まあはたぴっぴのそういうところが、えりちんが悩んだり、苦労する原因だとも思うけどねぇ」
「そうですよね」
あれ?
なんで俺はディスられてるんだろう?
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