第33話 ファミレスのドリンクバーでねばりながらだべるのも楽しいな
さて、何度かボウリングのゲームを繰り返しているうちに、いつの間にかお昼時になった。
「みんな、そろそろ腹も減ったし適当なところで食事にしようか?」
俺がそういうと
「さんせー、あたしもうおなかぺこぺこだよー」
ほかのメンバーも、特に反対などはないようなので、近くにあるファミリーレストランの”ゲスト”で食事をとることになった。
ゲストは洋食がメインだが和洋中がそろった、割と種類が豊富な安い学生の味方といわれているがサイデほどコスパはよくない気もしたりする。
案内された6人掛けのボックス席に男3で俺が真ん中、女3で東雲さんが真ん中に別れて座り、メニューをみて俺は言う。
「俺、チーズハンバーグのライスセットに、ストロベリーソースのパンケーキと山盛りポテトとサラダのLサイズ、あとドリンクバー頼むつもりなんだけど、パンケーキと山盛りポテトとサラダをだれか一緒に食わない?」
俺がそういうと
「あたしはいーよー。
いっそのことハンバーグも頂戴」
「おいい、ハンバーグとかは自分で頼めって」
「ちぇー、けちー」
「いや、それが普通でしょ?」
それから
「あ、私もちょっとずつならいただきたいです」
「ん、助かるよ」
そして
「な、なら、わ、私もお手伝いします」
「うん、ありがとう」
そして剛力君も言う。
「ぼ、僕もいいかな? ダメ?」
「いやいや、もちろん大丈夫だよ」
そして広瀬君を見ると。
「ああ、僕は遠慮しておくよ。
さすがにそこには、混ざれないし」
「あはは、ごめんな」
みんなそれぞれハンバーグ、パスタ、ピザ、ドライカレーなどを頼んで、ドリンクバーへ。
俺はカルピスにメロンソーダをまぜて、カルピスメロンソーダにし、そこへソフトクリームを乗せる。
そうすると
「おお、躊躇なく混ぜて、ソフトクリーム乗せるとか、さては通っしょ」
「ん、まあな」
「なるほど、混ぜてみるというのも面白そうですね」
「まあ、くそまずい飲み物ができる可能性もかなりあるから、初心者にはお勧めしないけどね」
「そうなのですか?」
「うん」
テーブルに戻り、しばらくしてホカホカの山盛りポテトとサラダがテーブルに運ばれてくる。
「さて、じゃあ食べるか」
ちなみに俺はポテトにはマヨネーズ派、というか目玉焼きとか、焼きそばとか、とんかつにもマヨネーズは合う。
「秦ぴっぴはポテトにマヨネーズなんだ」
「ケチャップでもいいけど、マヨネーズは大抵のものには何でも合うんだよな。
マヨネーズは意外と食べても太らないし」
「へ、そうなん?」
「トマトケチャップは調味料の中では糖質量が高めの部類なんだよ。
だからマヨネーズより少し太りやすいってわけ。
まあポテトを食っている時点であんまり気にする意味はないけど」
「へー」
俺がそういうとケチャップを付けたポテトを食べようとしていた
「あ、あの、秦君。
これ、食べてくれませんか?」
「あ、うんいいよ。
ケチャップつけて食べるのも嫌いじゃないし」
俺は
「え、えへへ、ありがとうございます」
すると
「わ、わたしのもたべてもらえますか?」
「うん、いいよ。
でも別にそこまで気にすることないと思うけどな。
二人ともスタイルいいんだし」
そんなことを言いながらも俺は
「すみません、ありがとうございます」
「いやいや」
まあ、”前”では忘年会とかで残ったものを食べることには慣れているしな。
”チッツ”
なんかちょっと離れた場所に座って、昼食をとってるらしい、男子の3人組に舌打ちされた気がするが、たぶん気のせいだろう。
別に舌打ちされるような要素はないしな。
そして、剛力君も言う。
「じゃ、じゃあ、僕の分も食べてもらえる?」
「あ、うんいいよ。
でも剛力君はもう少し食べた方がいいんじゃないかな?」
そういいつつ剛力君が差し出してきたポテトを俺はあーんで食べる。
”チッツ””チッツ””チッツ”
だから、なぜ舌打ちする。
剛力君は男だぞ。
その後に運ばれてきたハンバーグなどのメインを食べた後、最後に運ばれてきたストロベリーソースのパンケーキを広瀬君を除いたみんなで切り分けて食べていたときも、舌打ちされたが本当に何なんだろうな?
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