第19話 折込む(1)
愛おしいあなたの全てを受け入れる。
何もかもを私の中に。
やがてこの身に宿していた尊いものが静かに芽吹いて行くのを感じた。
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目に見えるものとしてや書類や形式で解るような形ではなかったけれど、私は御池様──リュウビの正真正銘の妻となった。
初めて体を重ねたあの日から私はリュウビの世界と人間の世界を行き来していた。
「ま、待って……リュウビ」
「待たぬ」
「あっ…! も、もぅ」
私の抵抗などないようにリュウビは私の中にスルリと挿入り込む。
「ふっ…。なんだ、口ではああ言っておっても中は準備万全ではないか」
「もう…! そんな言い方しないで……んっ」
リュウビの衰え知らずの凶暴な楔はいつも私の中を鋭く抉った。
「ミズキ……早いな、もうイクか」
「だ、だって……だって」
そのあまりにも艶めかしい行為に理性などは直ぐに吹き飛び、一旦そういうモードになると私は貪欲にリュウビを欲しがった。
ブシュブシュと恥ずかしい音が聞こえては消えを繰り返し、やがて私は緩やかにリュウビのモノを締め上げた。
「ふっ、ん……んんっ」
「はぁはぁはぁ……はぁ……ん」
幾度となく注ぎ込まれるリュウビの精。その熱い飛沫を感じる度に私は幸せを感じ、そしてリュウビを愛おしく想ったのだった。
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