零2

病院の検査の結果、やはり妊娠してる。


いや、気がつかないなんてことはないでしょ?いや、僕が早く気がつくべきでした。


「えーあの、子供は元気そうですか?」


「はい。なにか不安なことでも?」


「いや、あの…柔道のトレーニングとか、普通にしてて、けっこう、激しい運動も…普通にしてまして…」


「それは、やめてください。軽い運動でお願いします」


「すみません、投げたり投げられたりもしてたんで…」


「危ないです。やめてください」


「すみません、わたくし気をつけます。あの、わたくし…何もわからないので教えてくださいませ」


れんちゃん、相変わらずお嬢様である。


「はい。よろしくお願いします」


「軽い運動というのは、腹筋などは構いませんか?」


「散歩くらいにしてください」


「何キロまででしょうか?」


れんちゃん熱心。


「短い距離なら」


「では、スクワットは構いませんか?」


「そんなに運動したいんですか?」


「ええ。毎日しておりますので、100回くらいは」


「だめです!やめてください!」


はは、れんちゃんは基礎練毎日してたし、僕とも毎日のようにしてたし、赤ちゃんごめんなさい。

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