学生のれんこ2

「わたくしの愛情を注いだお弁当です。どうぞ、お召し上がりになって」


「…いや、れんこちゃん、重箱…?こんな食える?」


「あ、あの、私と食べるのは…いか…」


「中学生は友達と食べなよ。じゃ」


「このお弁当は差し上げます!」


「え、ちょっと、」


先輩はわたくしのこと、嫌がってるのでしょうか?渡してしまいましたが…


でも、私、先輩のために…


これからも作りますわっ!

私の愛情をたくさん入れておりますのよ。


「れんちゃん、いっつもお弁当すごい素敵」


「…わたくしのは余ったものなのですわ」


「毎日大変なのに、先輩は食べてくれないなんて…可哀想」


「いえ、一緒には食べないのですが、食べておりますわ。お重を洗って返してくださるの」


「けなげ~」


「先輩はなんとかならないのかしら?れんちゃんがどれほど努力されてるか、わからないのかしら?」


わたくし、頑張りますわ!

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