番外編
学生のれんこ1
部活を一緒にしている友人と、恋バナというものをしております。
「れんちゃんはとってもかわいいのに…可哀想」
「そんなことないですわ、わたくし側にいられるだけで嬉しいのですわ!」
「れんちゃんは先輩にメロメロなんだねぇ~やっぱり先輩強いから?」
「え、ええ。そうですの…でも皆さんが…もし、」
なんと申し上げたら…
「れんちゃん、それはないって!」
「先輩ってすごいあっさりしてるから、女の子には人気ないよ?素っ気ないし」
「え、なぜです?優しいですわよ?」
「れんちゃんってほんと優しい。れんちゃんのほうがモテるのに。なんで先輩なの?ってみんな言ってるよ?」
「あ、れんちゃん。誰か廊下から呼んでる!告白じゃないの?」
困りましたわ…
このように廊下で話すと、皆さんに注目されてしまいますわ。
「躑躅さん、隣のクラスの者ですが。唐突に申し訳ないのですが、私、躑躅さんのことを以前から好きで…」
どうしたものでしょう。わたくし、こんなにだらだらと話されるのは苦手ですわ。しかしながら、話を切るわけにはいきませんし…
「申し訳ないのですが、わたくしには好きな人がおります。なので付き合うことはできません」
「い、いやしかし、躑躅さん。私は名家の家の生まれで…損はさせませんよ」
あぁ、家柄の話をされては困りますわ。
「申し訳ないのですが、お帰り下さい」
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