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「うわー武さすが!」


「すげーさすが全国行くやつは違うわ!」


「いやいや、女の子だしね。というか…部長負けたんですか?」


「…むかつく!あんな小娘なんかに!」


「彼女はきっと部活の推薦ですよね?だから柔道部のことバカにして」


「違うわよ。普通にお嬢様だし。あんた躑躅家ってしらないの?」


「つつじけ?なんですか?それ?」


「書道家よ。日本でかなり有名なのよ?」


「え…そんな…え?」


「まぁ、でも手加減なしでもあれは負けてたけど」


「え、もしかして…まずいことしました?」


「まぁ、武は部活動推薦だしな」


「いや、まぁ。ここの先生に習いたくて入りましたけども…」


武は別にお金持ちでもなんでもない。青森からはるばる推薦でこの福岡の私立高へ入学したのだ。


「あの子の親に訴えられたりして」


武は自分の失態に気がついた。


これは…まずいことをしたかもしれない。

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