第21話 馴染めない・・・
ホリーとレオンは話す。
レオンは彼女に紅茶を差し出し、聞いている。
ホリー「りおちゃん。私が知る彼女じゃないわ。 どうして、転生させてるのかしら?」
レオン「いろんな事情があるんだろう。」
ホリー「ジャンもわかってるのよね。 彼女。。抜け殻で肉体はあるけど、彼女はいない感じよ。何処にいるの?」
レオン「君は眠っていたわけだし、知らない事が沢山なんだよ。
かなり辛かったとはジャンからはきいてるよ。永く離れなければならなかったみたいだしね。」
ホリー「ジャンが辛いのは解るわよ。私が知りたいのは、現場に送られる側のりおちゃんの本心が知りたいのよ。 私も同じ立場だから。」
レオン「ホリー。。。君の気持ちはよくわかるよ。心の葛藤も。
僕にだってある。なぜ、番なんだろうと。使命とか。。役目とか。。
転生しているチコちゃんの世界の人間をみると羨ましい気持ちすらも。
使命も、役目も関係なく好きな人と愛し合える。
そんな風に見えるからね。。。」
女神達が入ってきた
「あのう、、ご一緒しても?」
ホリーはにこやかに微笑み、迎えた。
すると、彼女達からの質問攻めに。
「ホリーさんから見て私達は、甘々の駄目女神ですか?」
いきなりの直球に真っ向から答えるホリー
「駄目とは言わないわ。
でも、楽しそうにしてるから悩みも不安も無い感じがするし。」
「私達に悩みくらい・・・😒😒」
思い当たらないらしい。。。
ホリー「クスッ😉
ほらっ、毎日、楽しい〜。って感じで幸せそうだもの。羨ましいわ。」
「ホリーさんも幸せでしょ。
レオンみたいな旦那様だし。。」
ホリー「そうね。。。」
「何?、、幸せじゃないの?」
ホリー「残念だけど、
幸せだとは感じた事はないわ。」
このホリーの発言は女神達からの反感を買う。
「な、、なんで? 離れてたからですか? レオンみたいなステキな旦那様ゲットしてて、、、」
ホリー「レオンを褒めてくれてありがと。なに?好きな方でもいるの?」
「え?!、、、💞💞💞」
そこへまたもや、、、
「よぉ〜。俺にもコーヒーくれないか?、、、な、なんだ?」
女神達の注目を集めている、シーだ。
ホリーはニコニコと微笑み
「あらっ、モテモテね。^_^」
シー「なんだかな。。」
シーが照れながら皆の輪にはいる。
「あ、サムもくるから。」
と話していると、サムがやって来た。
サムはホリーにやや抵抗感があるのか、ホリーはそれを見逃さない。
ホリー「サムさんはなぜ、殻を破らないの?」
シー「おいおい、いきなり直球だな。」
レオン「ホリー、、、😰」
サム「いけませんか?! チコに合わせて自分を出したいんです。
それに、チコだって頑張ってるんだ。」
ホリー「そんなの見ればわかるわよ。 はっきり言うわ。 現場の大変さを知らないのは、あなた達よ。
人間が住むあの世界で、生きていく事がどれだけ大変か。
あなた達にわかるの?
記憶を消され、見たこともない環境に生まれ、生き方の術を親達から学んで、いつかは自分で生きなきゃだめなのよ。
生きるためには、こちらにはない
お金を得なければ生きられない。
飢え死が待つのよ。
どれだけ大変な事か。
だから、現場に送られる身の気持ちも理解しないと。
支えてやれないわよ!!」
シー「はいはい、、わかったから、
ホリー。。現場の大変さは、身にしみてんだよな。。」
レオン「ホリーは、何度も転生してるんだ。厳しい環境に。
だから、よくわかるんだ。。。」
サム「ごめん。。ホリーさん。。
俺、チコが甘いって言われてた気がして。。。チコだって厳しい中、頑張ってるのにって。。。」
ホリー「だから、周りが支えてやらないと。その為には支える側がしっかりしなくちゃ、支えてやれないもの。」
サム「うん。。。そうだね。」
女神の一人が質問する。
「だけど、支えるって、、、転生中だし、記憶もなくて、私達の事忘れてるし、話しも出来ないのよ。
どうやって、支えるの?」
ホリー「想いは届くわよ。記憶がなくても。魂があり、潜在意識へ届くわ。それが、何らかの形で思考に送られ、何かあるわよ。」
サムはホリーの言葉が胸に刺さるのだった。。。
僕らは宇宙のポリスマン 中筒ユリナ @ariosu-siva
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