第18話 レオンとホリー
ホリーが厨房へ行くとそこに、レオンがいた。
彼はいつものように、何やら作っているようだ。
ホリー「レオン。。。」
声をかけると、レオンは、席にホリーを案内した。
レオンは、いつもと同じようにお茶菓子と紅茶を入れる。
「ふぅーっ。。いい香り。。」
ホリーは紅茶を一口飲み、微笑む。
「ただいま。。。」
レオン「おかえり。。。」
レオンもまた、微笑むのだった。
そんな二人の様子をドア越しから覗いているのが、グループの女神達とサムだ。
「なあんか、いい雰囲気よね。。」
「夫婦で番らしいわよ。」
「ところで番ってなに?」
「そんなことも知らないの?」
「じゃぁ、何よ。」
「えっとぉ、、、」
「ちょっと、押さないでよ!」
なんだか、ドア付近が賑やかだ。。
サムはちょっぴり羨ましいようだ。
なぜなら、夫婦って感じと、何も話さなくても伝わり合う。
そんな空間があったからだ。
サム(僕らもあんな夫婦になれたらいいなぁ。)
そこへ、しれっとシーがやって来た。
シー「よぉ〜、ホリー、久しぶりだな。 あ、俺、コーヒーなレオン。」
レオン「はい。シー様。
君たちは何にする? いつもの紅茶かい?」
どうやら、覗いているのがバレバレなようだ。
女神達も一緒にお茶会となる。
彼女達は、終始ホリーとシー、そしてレオンに釘付けだ。
シー「無事に帰りよかったなぁ。」
レオン「えぇ、永かったですけどね。。」
ホリー「あら、私はあっと言う間だったわよ。」
レオン「それはそうだろう。。
君は眠っていたわけだから。。」
ホリー「あら、眠っていながら、お仕事してたわよ。😉」
シー「相変わらずだな。。」
レオン「ところで、チコちゃんは大丈夫なのか?」
シー「あぁ。シヴァがチコちゃんを見てくれてるよ。」
シヴァ「俺はここだ。 ホリー、よかったな。ダーリンに会えて。」
ホリー「そうね。。シヴァ様も相変わらずなご様子ね。
あら? 初めて見るわね。
私、ホリーよ。 よろしくね。」
サムを見たホリーは、軽く挨拶する。
サムは苦手な感じの女性なようだ。
サムも軽く挨拶。
レオン「サムも妻が居てな、それが、チコちゃんだ。今は、転生中だな。」
ホリーはチコを見る。
「ふーん。。😌😌かわいいわね。
まだ、幼いでしょ。。これからね。
厳しい事学ぶのも。」
すると、サムがすかさず
「今生、かなり厳しいんだ。」
ホリー「でしょうね、でも、こんな事で根を上げたらだめよ。成長する毎に益々厳しさは増すはずだもの。」
レオン「あまり、脅かさないでやってくれ。サムが不安に思うから。」
ホリー「あら、そうなの?
でも、そんな事で不安に思ってるようでは、彼女、支えられないわよ。」
ホリーは、続ける
「グループに所属してるのは生半可では務まらないわよ。
危険も多いし、責任や、個々の使命だってあるはずだもの。」
「はい、はい、その辺りにしてやってはくれないかな。」
ヴィシュヌが入ってきた。
皆の仲に混じり話に入る。
「確かに厳しさは増していく。でも、ゆっくりでいいんだ。
確実に階段を登る方がいいからね。」
ホリー「確かにそうですね。
ごめんなさいね、驚かせてしまったわね。。。」
そう、言うとホリーは、部屋を後にした。
ホリーの雰囲気にグループのメンバーは一抹の不安が過るのだった。。
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