第17話 目覚め

レオン「では、目覚めさせます。」


ヴィシュヌ「皆。用意はいいかい?」


グループに携わる者達が頷く。

いよいよ、ヴィシュヌが連れ戻したいとしていた女神が目覚める時がきた。


彼女が目覚めれば、彼女が抑えていた男をはじめとする、闇を被った連中が

押し寄せ、攻撃してくる可能性があるわけだ。


レオンは、目をつむると両手を胸に当て彼女が目覚めるのを待つ。


眠る彼女の近くには、シヴァが待機し、シーがシヴァの反対側で待機。


各グループの者達も配置に着く。


それを、ヴィシュヌは息をのみ上から見守る。



暫くすると、

彼女が静かに目覚めた。すかさず、彼女の側に来たのは、あの男だ。



男「ホリー!、、、」

男は、彼女を抱きしめる。


目覚めた彼女は微笑み、男に触れると


ホリー「あなたは、もう大丈夫ね。」

男「ホリー?、、一緒にいてくれるんだろ?」


ホリー「私はあなたを癒せるだけ癒し、愛を伝えてきたわ。

後は自分の足で歩かなくちゃ。

私が出来る事はここまでよ。」


男は肩を落とす。

「一緒に居てくれないか?、、

一緒じゃなきゃ、、、」


ホリー「一緒には居られないわ。

ほら、あなたを迎えにきている。」


男がホリーの言う方に目を向けると

男の種族達が待っていた。

彼は、闇の連中に連れさらわれていたのだ。


また、かなりのわがまま坊やだったらしく、あまりのわがままで、歪んだ精神を立て直すべく取り組んでいたレオン夫妻。

だが、ある時男が連れさらわれ、救出すべく。

そして、その傍らヴィシュヌのグループへ遣わされたのだ。

男は、ホリーの愛情深いエネルギーに永年触れさせた事により、大分と良くなったようだ。


男「ホリー、また会える?」


ホリー「会えるわ」


男は種族の元へ素直に帰った。


ホリーが

周りを見れば闇の連中は跡形もなく消えていた。

皆で戦い、ジャン達が連中を無に帰すべく、始末していたからだ。



ホリーは、ヴィシュヌの元へ行き

「ヴィシュヌ様。只今戻りました。御心配おかけしました。」


ヴィシュヌは、何もとがめず、

「無事でよかった・・・

   おかえり。。。」

そう言い彼女を抱きしめるのだった。

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