第14話 偽善な者達
「話を伺おうか。」
シヴァは、とある神に出向く。
神「なんだ。シヴァか。 何の話だ?」
シヴァ「暫く姿を見せず、何処に居るのかと思いきや、、こんな連中と釣るんでるとはなぁ。。」
神「こんな連中とはなんだ。
彼らもれっきとした、役割の元働いておる。」
ゼウス「その働き、とても正当とは思えぬが。」
ゼウスの表情、話声すらも敵と見なす。
神は平気な顔で自分の正論を語り始めた。
「闇側と光側。おのおの役割ある中、人々を成長へと導かんとする為には我々神々は闇側の者達と協力し、人々にはアメとムチとも言うべく、事象を与えねばならん。
私はその為にこの者達と手を繋ぐのだ。」
シヴァ「ふざけんなよ。貴様が、アリオスを因縁の世界に追いやったんだろ。アリオスが邪魔だったからだ。」
神「アリオスの成長の為だ。」
ゼウス「戻れぬ時は如何されるおつもりだったのか。」
神「それまでの事。その時は闇側と共に活動してもらうまで。」
シヴァは、怒りを露にし今にも攻撃せんとする。それをゼウスが抑えていた。
カイムと俺は降りかかる、闇側の雑魚達を始末しながら、その神の目の前に立つ。
ジャン「もう、それ位にされてはどうですか。。。三輪様。」
そうなのだ、裏で手を引き、負の者を手招きしていた主な表の神。
三輪明神。
真の「三輪明神」様は永きに渡り、表に鎮座されるこの宇宙種族の三輪様を見張り、お心を痛めてきたのだ。
三輪「ジャン、そなた達ならば解るであろう。闇側に身を置くそなた達ならば、私が正しいと。」
カイム「正当な闇の連中ならば、ある程度のルールを持つ。貴様がしている事は、邪神以下だ。」
三輪様は、尚も開き直る。
「ジャンは、どうなのだ?
私が邪であると考えるのか。」
ジャン「貴方様がなさる事は、人々の成長を願うなど皆無。唯の偽善、いや、闇よりも深い暗黒の手先。一刻も地球から立ち去られよ!」
三輪様は不敵な笑みを浮かべ
「残念だよ。ジャン。そなたには理解を得られると考えていたのだがな。
だが、私を始末したとて、もう、時すでに遅し。
私が永年かけてつくりあげたネットワーク、繋がりは不滅である。」
ジャン「生憎、それらについても調べはつき、様々に我々光側が動き始めている。
もう、お終いだ。」
そう、伝え、俺は彼、三輪様を
己の手で無に返すべく葬り去った。
それはなんとも後味の悪いものだった。
ご本体の三輪様はこんな結末を望まれたわけではなく、もっと早くにこちらが手を打てたのではないかと、己の責務を痛感した。
そして、彼ら三輪様が繋いだ闇の連中がシヴァや、ゼウス達に襲いかかる。
それは、俺達だけに留まらず、転生中である、チコや、りお。
そしてりおの兄にまで及ぶのだった。。。
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