第10話 闇側との戦い

チコの周りを守護すると必ず現われるのが、因縁等連中だ。

そして闇絡みの連中だった。


弱い部分を直接障るのではなく、遠隔操作にてあちこちと突く。


周りの女神達は、自分の持つ光のエネルギーをチコに浴びせながら戦っていた。


時にその女神達を目掛けて闇の持つエネルギーが飛んでくる。

それを弾き女神達を守っているのは、ゼウス達のグループの男達なのだ。


彼らは常に敵が何処から攻撃仕掛けるのかがある程度わかるようだ。


その彼らを応援するのが、中筒グループからきているシヴァをはじめとするシーや、アリオスだった。


闇勢力者「忌々しい連中だ!

あの男の女といい、どこまでも邪魔な!!」


コイツが言う「あの男の女」とは紛れもなくヴィシュヌが連れ戻さんとしている女神の事だ。

彼らは彼女を人質に取ったとしていたが、どうやら思うようにはいかなかったようだ。


彼女は自ら男の元に行き、眠っている。

何故に眠っているのか?


彼女は、自分を眠らせ男に通じている闇の勢力者達をせき止めていたのだ。


仲間のヴィシュヌ達を守り、また自分の男を守っている。


彼女は、ただ単に眠っているわけではないのだ。

優しく暖かい自身の愛で自分自身を覆い、それに触れる男の精神を光側へ傾くようにしている。又、闇の勢力者達がそのエネルギーを嫌う事から、彼女が防波堤となっているわけである。


ヴィシュヌは彼女のその姿をずっと見てきた。

そして思うのだ。

(何故にあそこまでして彼を守りたいのか。それが「愛の星」で生れた彼女の性質だというのか。。。)


ヴィシュヌのグループにいる女神の多くはこの「愛の星」とでも言っておこう。この星の出身者達だった。

事情あり、その星を追われ、天界の神々に救けられ、ヴィシュヌに預けられている。

もう、遥か昔の事だ・・・

今では、グループの中ですっかりベテランの女神のポジションについている彼女達だ。


ヴィシュヌは、俺ジャンを呼ぶ。


ヴィシュヌ「彼女を連れ戻すにはどうすればいい。教えてほしい。」


ヴィシュヌの表情からは、最後のチャンスと言うような想いが垣間見える。


そこへ、ゼウス達グループの男達も集まり神妙な雰囲気に包まれるのだった。。。

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