第7話 グループとしての使命

ヴィシュヌは、溜息をつき、ゼウスと共に皆を集めた。


サムは何が何だか全くわからないでいた。チコ達が転生する前、ショウが妙な事を尋ねてきたのが、思い出される。


ヴィシュヌ「皆に話さなければならない事があるんだ。」


重い口を開く時がいよいよ来たと言うわけだ。

ゼウスも、俺達中筒のグループもその話に耳を傾け、様子を伺っている。


ヴィシュヌ「まずは、皆に謝らなけばならない。

それは、皆を危険から回避させる為に今まで表向きの使命ばかりを話してきた事を。」


ヴィシュヌのグループの女神達がザワザワし始める。

一方ゼウスの男達も、黙って話に集中していた。


ヴィシュヌの説明はこうだ。


地球には、様々な種族の者達が関係し合っている。地球人は勿論。宇宙からの使者として、地球を良くするべく活動する者もだ。

地球に留まらず、銀河系や、他の星すらも様々な種族の者達に護られてきた。


地球、周りの宇宙関係を取り仕切るのが、創造神と呼ばれた各種族の神々であり、彼らは宇宙の種族から、地球へ入りたいと要望があれば、ジャッジし、許可を出していた。


それをするにあたり、各グループがまずは、地球に入りたいとする宇宙側からの者を吟味するのだ。

そして、創造神に要望を上げ、地球に入る事を許可できるかを委ねる。


だが、ここで話しておこう。

宇宙は、決して安全な種族ばかりではないのだ。

日本で言う悪霊、家系の因縁などかわいいものである。

宇宙側の闇絡みの連中は、地球人を操るべく、様々な取り組みをしてきた。


決して地球人達からはわからないようにだ。水面下から地球に侵入し、地球を我が物かのように所有しているのだ。

地球人は、いつの間にか彼らのあやつり人形と化していた。


では、闇絡みの連中は何処から侵入するのか。

光側とも言うべく、創造神達に許可を得るのではなく、下からつまり、悪霊や因縁達がいる世界から侵入したり。


空きあらば、侵入してきたのである。


ゼウスや、ヴィシュヌ達のようなグループはその宇宙からの侵入者達の取締役。こちらで言えば、ポリスマンと言うわけなのである。


ヴィシュヌの話を聞きながら、ここで1つ疑問点が湧き上がる。


女神達からの疑問だ。

「ヴィシュヌ様の仰る事は理解できますが、そんな危険な者達を私達女神達も相手にしなければならないのですか?」


女性からして見ればなるほどなのだが。

戦うのは、戦う男性がすべき事だが、女神達には、やってもらわねばならない事があるわけだ。


それが「愛」のエネルギーである。

彼女達には女性らしさの深い愛を地球と宇宙へと流してもらわないといけないのだ。

決して男性では、敵わない女性特有の「愛」と言うものが存在する。


「愛」は光であり、また、闇側の者達にも通じていくに違いなくだ。


サムはヴィシュヌからの話を聞きながら、チコを思い、またショウを思っていたのだった。。。

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