第5話 歪んだ愛
ヴィシュヌ「僕は、絶対に許さないよ。」
ヴィシュヌは自分のグループの一員である女神を連れ戻す事を考えていた。。。。
と、ちょっとここで、チコの事にも少し触れておこう。
ヴィシュヌも、サムは勿論だが、チコが病をを患い、治療が始まった事に、二人は気を揉んでいた。
そんな事を知らないチコは、どうやら、ちょっとだけ妬んでいたらしい。
それは、りおを取り巻く者達の愛情表現の違いからだ。
りおを取り巻く者達はりおに、何かちょっと起こる度に、過度に「りお、りお。。。」とまぁ、愛情表現を爆発させている。
俺ジャンと、きっと、兄であるゆうですら、その者達が成長しないから、りおが成長できないのだと考えているのだが。
一方、ヴィシュヌ達はチコが病を患っている事より、治療に苦しむチコに心を痛めていた。
もう少し、楽な治療法はないのか?
姉であるショウを突き、なんとかならないのかと、いろいろと考えさせているのだ。
この愛情表現の違い。
俺からは、愛情はそれぞれ同じでも、
基質とかもあるだろうが、
精神が幼い子供のような者達がりおの周りにはいるように見えてならない。
一方、チコを取り巻く者は、まぁ、言ってみれば、大人の対応とでも言うか、表面には出さないだけだと。。
「どっちが大人なのか。。。」といつも、考えさせられるのだ。
さて、話しは戻り、お目当てである、連れ戻したい女神。
その件に関しては中々進展しないでいた。
なぜ、自分よがりな想いを「愛」だと思うのだろうか。。。
また、思われる側ですら、「自分は、強烈に愛されている。」「こんなにも愛されている。」
おいおい。。。全く。。。誰がこんな、偽物な愛を本物だと?
不思議でならない。。。
束縛する相手に自分は愛されていると?
バカ言っちゃいけない。
束縛されて、愛されているなどと。。
信頼されていなかったり、相手を自分のものと、所有していると勘違いしているにすぎないのだ。
本当の愛とは。。。
それに辿り着いた者などいないのではないか。
だから、皆、探しているのかもしれない。
本物だと思ったが違っていたと。。
永遠に探し続けるのだ。。。
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