〜洋館〜


✡✡✡


私はいつものように家の中を掃除していました。

箒で洋館の中に入った葉や虫をはわいていました。

そしたら、例の女の子がやって来たんです。

今までこんな所に誰も来なかったのに。

私が生まれてから、ひとりぼっちだったっていうのに。

そして私が声をかけた瞬間、急に倒れたんです。

急いで洋館の中まで運んでベッドで寝かせることにしたんです。


✡✡✡


彼女が目を覚ました時 自分がベットで寝ていることに気づいた。

いつからか、その家で寝ていたようだ。

中は物物が綺麗に片付いている。 熊の玩具やパズルが置いてある。

誰かが住んでいるように見える。又、外から見た外見とは全然違っていた。

居心地が悪くなり彼女はベットから離れようとする。瞬間、ドアが開いて

中から彼女よりも少しだけ背の高い女性が現れた。

[あ!おはようございます!]

透き通った声。

しかし彼女はやはり喋れないのか、いや喋りたくないのか、

「おはよう」と言うような仕草を見せた。

正確に言うと「見せてあげた」かも知れない。

その間女性は困った顔もせずにっこりと表情を創り、この部屋から離れた。

そこで彼女はベッドから降りると、その部屋の中を隅々まで散策する。だが特に使えそう.....なものは無かった。

下の階に向かった。おそらく「食堂」 と言われる場所にはテーブルの上に皿に乗った食べ物がそろっている。おそらくオムライス...だろうか? とても赤い色をしている。

一言言って不気味、それなのに彼女はなんの躊躇もなく食べ始める


彼女は美味しそうにオムライスを頬張る。

何だか嬉しそう

すると彼女は「急に目眩がした」というように椅子から倒れた。

そして中の腸がぶち破れるようにうずくまった。

おそらくそのオムライスはは食べてはいけないものだったのかもしれない。

既に彼女の視界には紅色の蚊取線香が回っていた。

女性はその様子に気づいたが、一足遅く

彼女はか地面の下に溶け込んでいった。

それはまるで彼女が液体になった様な。

残っていたのは彼女のバッグに入っていた懐中電灯と

食べかけの赫いオムライスだった。


✡✡✡

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かえりみち @nerimono5

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