第1話 2-4

「本当に反省した?」


X女「誓います!! 誓います!!

もし嘘だったら獄門島へでも行きます。地の果てへ行ってもう二度と戻って来ません・・・・・」

「本当ね? 嘘じゃないわね?」

X女「ありません。決して嘘ではありません~~~ッ!」


すると怜希はゆっくりとイタズラ娘の腕を離した。イタズラ娘が顔を俯ける。

X女「(ケッ、いい歳こいて力強く掴みやがって。カスがッ!)」

と、誰にも聞き取れないような小さな声で毒づいた。

「今何か言った?」

怜希がイタズラ娘に向かって訊く。

X女「い、いえ、何も言ってないです」


慌てふためいた様子で弁解した。

ところが次の瞬間、怜希はまたイタズラ娘の腕を掴んでいた。

X女「にゃにィーーーッ?」

突然のことでイタズラ娘が驚く。


「忘れちゃった? ママが地獄耳だってこと」

怜希がまんべんの笑みをこめて言った。

X女「あっ!」

みるみるうちにイタズラ娘の顔から血の気が引いていく。


「はっきりと聞こえたよ。この頃皺が増えだしたクセに、いい歳こいて力強く掴みやがって、カスがッ! って」

怜希が掴んでいる腕の力を強めていく。


X女「わっ・・・・・・・許してくださーーーーいッ(皺のことなんかひとことも言ってねーーーーッ)」

「だめよ」



X女「あたしの貯金箱に三百円入ってる。・・・そっそれを全部ママにやるよ」

「やれやれだわ。根本的に根性を叩き直さなきゃならないようね」


こうして怜希の連続平手打ちが始まった。

パチンパチンパチンパチンパチンパチン!



X女「ギニャーーーーーーーーーーーッ」

イタズラ娘の断末魔の叫び声が玄関に響きわたる。



パチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチン

パチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチン

パチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチン!!





問:X、Y、Zを求めなさい。

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