第55話


 年も明けて、寒かった季節も通り過ぎて春を迎える準備を始める3月になりました。


 小学校、中学校、高校、大学は卒業式など、周りを取り巻く環境が大きく変わる3月になりました。あっ、ここ重要なので2回言いました。


 そんな、重要な事として私が2回言ったのにもちゃんと意味がある。


 それは私たちが来月で小学生になるからだ。私が生まれてから大きく6年も経ったんだね。ここまで振り返ると、普通の赤ちゃんに比べるとよく覚えてる方だと思う。


 もう前世の記憶は薄れてきて、ほとんど覚えてないけど、私になってからの記憶は結構覚えてるのだ。不思議だよね。


 っと、話が逸れた。今日の本題は、私たち小学生になるための準備なのだ。


 小学生に必要なもの。ランドセルに筆箱、鉛筆、上履き、ノート、雑巾に絵の具などなど、数えはじめたらキリがない。大量の荷物を私たちはさっき、一旦車に荷物を置いてきたところなのだ。


 ランドセルは、おじちゃんとおばあちゃんに私たちが好きなのを買ってもらったから、今日はいいのだが、その他も一回で持てる量じゃなかったのだ。


 一旦置いてきた事で、身軽となった私たちが、後買ってもらわないといけないものは筆箱や鉛筆といった細々したのも。それを買って貰えば必要なものは全て揃う。


 なぜ、筆箱などが最後なのかにも、ちゃんと理由がある。それは指定されていないからだ。他の上履きや体操服は学校指定だから、サイズさえ決めてしまえば、すぐなのだが自由に決められるのもは時間がかかるから、後にしようという話になったのだ。


「「わ〜」」


 そして、今その予想は当たることになる。


 私たち姉妹は、沢山の文房具が並ぶ店の前で感嘆の声をあげていた。筆箱から鉛筆、消しゴム、定規などの基本的な文具はちゃんと揃っており、さらにそれぞれにキャラものからシンプルなデザインまであるのだ。


 これは、全部決めるまでどれだけの時間がかかることやら。


 私は、それぞれの文房具を見ながら気に入ったものを買ってもらう。シンプルだけど使いやすそうで、可愛いデザインだったり、赤や青、蛍光ペンも買ってもらう。定規はスチル製の折った紙が切れやすいものを買ってもらう。これってなんかかっこいいよね。


 私が考えながら、必要なものを全ての選び終わった頃には、結心はすでに選び終わっていた。というか、結構パッと選んでいたから欲しいもの決まってたのかな、何て思う。


 まぁ、そんな事は置いておいて、帰って開封&準備だ。私たちはワクワク感を抱えながら家に帰るのだった。


〜小学生になる準備完了 半日前〜

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