第41.5話


「「結笑、結心。5歳誕生日おめでとうー!」」


「「ありがとー!!」」


 そして、いただきまーす。


 私たちは、お母さんとお父さんのお祝いの言葉を皮切りにご飯を食べ始める。


 うん、美味しい。


 買ってきたのもをそのまま出すだけでも、美味しいのに、お母さんが一手間加えて、さらに愛情まで、注いでくれた料理のはずだ。これが美味しくない?いや、美味しいに決まってるだろう!


 私たちは無言で食べ進める。感想が欲しい?そんな事、知った事じゃない。箸がひと段落するまで待つのだ。料理を作った本人でされ、ニコニコしているのだからもう少し食べててもいいだろう。


「おいしい!」


 私はある程度食べてから、味のお母さんに感想を言う。結心なんて、まだ食べてるよ。こんなに食べてるのは正月の餅以来かな。結局、私たちあれで結構体重が増えちゃったんです。


 お母さんでさえ、餅太りを気にしてたし、その後いっぱい体動かしたんだよね。そしたら、無事に元に戻りました。丸々太った、結心も見てみたかったのは、あったけどね。まぁ、その場合も私は太りたくないから、痩せようとするんだけど。


 えっ?妹だけ太らせたって?


 いいじゃない。どちらでも可愛い訳なんだから。けど、私もお姉ちゃんだから、妹の結心の意見最優先だよ。流石に、お姉ちゃん太って?みたいなのは無理だけど、、、。


「おいしいー!」


 結心も食べるのにひと段落したらしい。机から顔を上げてお母さんに報告する。娘達2人ともから、感謝されたお母さんは嬉しそうだ。


 お父さんがもう少し早く帰ってくれば、、、みたいな顔をしているが。と、そう思っていたのに思い付いたように、ニコニコし始めた。


 そして、このニコニコは私たちが、ご飯を食べ終わるまで続いた。


「結笑、結心。ケーキ持ってきたよ。どれがいい?」


 お父さんがニコニコで、私たちの前にケーキを出す。これがあったから、途中からニコニコしていたのか。


 その中から、私はチョコケーキ、結心もチョコケーキを選択する。お父さんも私たちがこれを選ぶのを分かっていたようで、二つ買ってきてくれたのだ。それにロウソクを立ててもらう。


 火をつけて、結心が誕生日メロディーをピアノで弾く。結心は、これぐらいなら、スラスラ引けるレベルに到達していた。すごいね。


 私たちはメロディーに合わせて、歌を歌って火を消した。


(この一年も、楽しく健康に過ごせますように)


「おいしい!」


 はやっ!火を消してすぐに食べ始めた結心に。私たちは笑ってしまうのだった。


〜5歳誕生日会 1時間〜

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