第40.5話
「「「いただいます!!」」」
むにーん。
一口目、伸びる伸びる餅。
もっちゃ、もっちゃ。
二口目、なかなか飲み込めない餅。
ごっくん!
口に入れてから食べるまで苦労するよね。でも、すごく美味しい!自分達で苦労して作った事、プラスお母さんの料理の腕もマッチして、ほっぺが落ちてお餅になりそう。
そうなったら、食べたら食べた分だけ落ちるから、自給自足できるよね。あっ、違う。一つ食べて、両頬からだから1個が2個、2個が4個と倍々で増えていく。これは、もう自給自足を通り越していると言っても過言ではないだろう!
過言でしたね。てか、まず生み出せないから、自給自足でもないですね。けど、そんなことは置いておいたとしても、いくらでも食べられる。
だって、私がゆっくり1つ食べている間に、結心なんて、2つ目食べてるよ。あの結心がだよ。お父さんやお母さんもパクパク食べてる。最初の食べづらさはどこへやら。
餅を食べるのに慣れた私たちのスピードはすごいものになっていた。机の上にあった、大量の餅も、もう半分をきっている。というか、私たちがおばあちゃんとおじいちゃんの、家からもらってきたのは、私たちが作った小さめのお餅が多かったのも、関係しているだろう。
飲み込むまでは大変だが、掴んで口に運びやすい。これは大きなメリットだね。
そんな事を考えながら、餅ののった皿に箸を伸ばすともう無くなっていた。あんなにあったのに、無くなるのは一瞬だったな。
結心も物足りなさそうにしている。まぁ、お父さんは言わずもがなだが。
すると、それを見計らったかのようなタイミングで、追加の餅が机の上に置かれる。これまでの磯部餅とは違い、きな粉がかかったやつや、あんこが詰まった奴、それに砂糖醤油に、後黒蜜かな。黒蜜って団子じゃないのかな。
餅第二弾はデザート系だった。味のバリエーションが多くあるからいいよね。
お母さんが持ってきてくれて、すぐに争奪戦が開始する。自分の好きな味を1つでも多く食べるためだ。第一弾でも食べてるから、食べられなくなってもいいように、最初に食べておきたい。
私は、砂糖醤油餅に手を伸ばす。てか、これだけはただの餅なんだけどね。自分でつけて食べるから。
結心もお父さんもお母さんも、好きなものから食べている。まず、好きな味を味わってから、食べ比べて他のものもいいところを発見していくのだ。
結局、私たちは結構な時間朝ごはんを食べた。結構な量の。そのため、お昼の餅入り汁はみんなが少ししか入りませんでした。
美味しかったのに、、、、。
まぁ、それも夜のご飯の時に食べたから、今日は3食餅って言うすごい1日だった。
〜いただきます! 1時間〜
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