第38話
今日は10月最後の日。そう!31日、楽しい楽しいハロウィンだ。
さらに今年は休日と重なっており、人の移動がすごいみたいだ。私は家から出てないので、テレビ情報だが。
でも、私たちもハロウィンを楽しむ気満々だ。なんなら、前から準備をしてきていたのだ。流石にお菓子とかの食べ物系はダメだけど、仮装用の衣装や小物は準備することができるのです。
そうは言っても、まだまだ自分達では何も出来ないので、お母さんやお父さんにねだりました。というか、お母さんもお父さんも結構ノリノリだったんだよね。今日仕事が入った時のお父さんの顔ときたら、すごく残念そうな顔してた。
家を出る前にお母さんに何か、念入りに伝えていたけどなんだったんだろう。そんなに今日にかける思いでもあったのかな。
そのお父さんに何か頼まれていたお母さんはというと、今ちょうどお菓子を作ってくれてます。私たちの分もだけどプラスして、近所やこのアパートに住んでる子にあげるようだ。
結構な量を作ってるけど、それ余らないのかな、、、。余ったら私がありがたく食べるけど。
そんな考えを浮かべていると、隣で着替えている結心が目にとまる。結心は魔女の仮装だ。今は黒いドレスみたいなのを着ようとしているが、手や足を出すところがわからずに困っている。
「ゆい、それかして」
「おねがい、おねえちゃん、、、」
うっ!なんて可愛さだろうか。しかも、私は貸してとしか言ってないのに、着せてあげると言う意味まで理解してくれるなんて!
「おねえちゃん、はやく」
「あっ、ごめん、、。じゃあ、ばんざいして」
結心に見惚れて、何をするかわすれてしまっていたことに反省しながら、私は衣装を着せる。大きくはワンピースみたいなので苦労しないよね。逆になんでこれで着れなかったんだろう?
まぁ、そんなところも可愛いんだけどね。
少し、経ったあと結心の着替えは完了した。魔女の衣装本当映えるね。めっちゃくちゃ似合ってるやん。この衣装選んだやつ天才。褒めてやりたい。
あっ、私だったわ。
1人でツッコミをして悲しくなったところで、私は自分の着替えを開始する。
私は化け猫にした。したって言うより、結心が選んでくれたのだ。衣装の売り場いった時に、私が魔女の衣装を選ぶと、結心は化け猫の衣装を持ってきたのだ。
理由なんてそれで十分だろう。
私が着替え終わると、同時ぐらいにお母さんのおかしの準備も終わったようだ。
私たちは3人で家を出て、目的地へと向かう。目的地って言っても、同じアパート内なのですぐに着くことになる。
すぐに目的の部屋につきインターホンを押した。しばらくして、部屋のドアが空いた。
「「とりっく おあ とりーと!!」」
私たちはで出てきた人にそう言ったのだった。
〜とりっく おあ とりーと! 1時間前〜
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