第27話
肌寒くもなく、暑くもなく、心地いいぐらいのポカポカとした日差しが差しております。今日は4月の10日。私たち、結笑と結心の3度目の誕生日でございます。
去年は全然祝ってもらえなくて、諦めかけていた時にサプライズという形で、みんなに祝ってもらえて、すごく嬉しかった記憶として残っております。
しかし、今年は去年のことがあってか、朝起きたらすぐにお母さんとお父さんに「3歳おめでとう」と祝福してもらいました。去年、私たちに冷たくするのが辛かったって言ってたもんね。これで、今日1日は大丈夫かな。
朝から祝ってもらえて、普通に嬉しかったけど、去年のことを考えると、しょぼく感じたんだよね。手抜き感っていうのかな。なんか、これぐらいでいいかみたいな。
今年は、私たちの誕生日が平日だったこともあり、お父さんとお母さんは仕事で出かけていって、私たちは祖父母の家に預けられました。
ここでも普通に祝われて、プレゼント貰って終了。あっ、でもプレゼントは普通に嬉しかった。2人共に可愛い服。それにお菓子をもらった。いっぱい着たいな。まぁ、もらってプレゼントを開けた時に着替えさせられて、写真撮られまくったんだけどね。主におじいちゃんに。
そんなこともあり家に帰ってきた。
以上。ここまでが今までの回想でした。
私は今、目の前で起こっていることに驚いて、これまでの事を振り返ってたわけね。だって、家に帰ってみたら部屋が飾り付けられてて、料理の美味しそうな匂いがしているんだよ。
お父さんに迎えにきてもらったので、お母さんのご飯の匂いが漂ってきてつまみ食いしようとしたら怒られました。悲しかったです。
それは置いといて、料理も普段より豪華で私たちの好きな料理ばっかり。唐揚げや豚汁。結心が好きなきんぴらやコロッケなど机の上は、料理で埋まっている。
それでも、お母さんは料理をする手を止めていなかった。
これ以上料理乗るのかな?
そんな疑問が浮かんだか、お母さんが今作っているものを見て大丈夫だと思った。だって、ケーキだよ。ケーキ。一歳の時より豪華なやつを作ってくれている。
私たちの別腹にも期待しながら、ご飯の時間を待つ。しばらくして、お母さんの料理を作る手が止まって、こちらに帰ってきた。ケーキはデザートとして冷蔵庫の中にしまっておくらしい。早く食べたいな、、。
その後、お父さんも仕事着から着替え終えて準備は万端の状態になった。
お母さんとお父さんが三角錐のけつに付いた紐を勢いよく引っ張った。
パパーン!
「結笑、結心。3歳の誕生日おめでとう!」
〜3歳誕生日会 1時間前〜
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