第25.5話


 ボテボテボテ、ボテボテボテ。


 やっぱり、雪の上を歩くのは緊張するね。新雪の所はまだ良いかもだけど、固まった所は本当に怖いね。


 私は小さな体でそんな事を思う。今は、スキー場の端っこにあるソリの専用コースを登っている所だ。こっちには、リフトという文明の力がないので歩きしかない。私と結心は頑張って登る。お父さんはソリを持って登っている。お母さんは、下で待機してくれている。


 もし、変な所に滑っていっちゃたら大変だしね。


「ふー。よし、着いたな。じゃあ最初は、結笑が前で行ってみるか」


 お父さんはそう言って、私をソリの前に乗せる。その後ろに結心が乗ってスタート!っと行きたい所だったけど、私がソリの紐を持ってなかったので、一旦停止した。


「あぁ、忘れてたな。はい、結笑これ持っといてね」


 そして、お父さんがゆっくり私たちの乗ったソリから手を離す。ストッパーを失ったソリは徐々にスピードを上げて滑っていく。


 と、いっても坂が緩やかなのと、短いのでそこまで心配はない。私たちは無事にお母さんのところに到着した。


「はい、とうちゃーく。どうだった?滑ってみて」


 お母さんが私たちに感想を求める。私の答えは当然決まっている。


「たのしかったー!」

「こわかったー!」


 んっ?結心の方を見るが今にも泣きそうな顔をしている。結心と意見が合わなかったのは、何気に初めてではないだろうか。


 その初めてのことに私が驚いているのと、同様にお母さんもびっくりしたような顔をしていた。


 しかし、お母さんはすぐににっこりと笑って言った。


「じゃあ、結心はお母さんと雪遊びをしようか。結笑はお父さんと一緒に滑ろっか」


「「うん!」」


 私たちは二手に分かれて遊び始めた。私とお父さんはさっきよりも高いところに登っていっぱい滑って遊んだ。スピードが出て凄く気持ちかった。結心とお母さんは下の方で雪を使って像を作っていた。


 大きな雪だるまや私たち家族一人一人の雪像。鎌倉もどきなどこっちもいっぱい遊んだようだ。


 昼になるとゲレンデでご飯を食べる。やっぱりスキー場って言ったらカレーだよね、、、。あれ?私だけ?


 まぁ、そんなことは置いといて、遊んだ後のカレーはすごく美味しかった。私たちが食べれるように甘くなっていて良かった。


 昼ごはんを食べた後は、私も結心達と合流してみんなで遊んだ。雪合戦や雪の上をゴロゴロしたりして遊んだ。


 でも、楽しい時間こそ時間が経つのは早い。すぐに帰る時間になってしまう。


 私たちはスキーウェアなどのレンタル用品を返して車に向かう。私たちは遊び支えたことによって全身くたくただ。


 車に乗ったらすぐに眠ってしまったのだった。


 夢の中で私は大きくなった結心と一緒に遊んでいる夢を見た。これが現実になれば良いな。


〜初めての雪遊び 1日間〜

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