第25話


 私は、今空を飛んでいます。風になっていろんな世界を旅しています。車空を飛んでたり、植物が馬鹿でかくて人間の身長ぐらいあったり、見たことのないような生き物がいたりします。


 もっといろんなものを見てみたい。遠くに行きたいと思った時に急に周りの景色が霞み始めます。


 なんで!もう少し見ていたいのに!


 私の願い虚しくの世界から帰ってきてしまいました。


「ふぁあぁ、、、」


「おねちゃ、おきた、、」


 結心がお母さんに報告しています。あっ、今日は日曜日なのでお父さんもいます。私は起きてしまった事を後悔しながら、時計を見て驚いた。


 まだ、9時にもなってないじゃないか!


 さらに、今の状態に驚いた。時計を見ると前から違和感はあったのだが、私は今家にいなかった。


 えっ?じゃあどこにいるかって?

 

 そう、今は車でどこかに移動中らしい。寝ている間にでも、乗せられたのか結心と2人で後部座席に座っている。私を勝手に移動させるんじゃない!


 私が驚いて目をパチパチしていると、お母さんが笑い始めた。


「はっはっは。結笑は、家を出る時までお寝ぼけさんだったのもんね。みんなで起きたのに車に乗ったら、すぐに寝ちゃて」


 あっ、、、。すみませんでした。誰も悪くないね。私が忘れてただけって、なんかはずはしい。怒っちゃってごめんね、、誰か。


 これまでの経緯は、理解できたけど今の状況は理解できない。どこに向かっているのかも何をするのかも。


 今わかるのは、曇った窓から見える山景色。どんどん山の中に入っていっている気がします。もう12月に入り、外も寒々しているのに、わざわざこんな所に来なくて良いのに。


 そんな、私の思いとは裏腹にどんどん山奥に入っていく車。本格的に山に入って、人も見えなくなりました。


 それでも、どんどん進む車。するとまばらに人が見え始めて、だんだん多くなってきた。


 なんで、こんな山奥に多くの人がいるんだろう?そんな事を考えていると車が止まった。どうやら目的地に着いたようだ。ちゃんと駐車場もあるし、施設がどこかにあるのだろう。


 車を降りた私たちはまず、防寒着を着る。山奥なので雪があり本当に寒い。家族全員がモコモコの状態で建物に向かう。


 建物に入った私たちは、そこで好きなスキーウェアを選んでレンタルした。可愛いのがいっぱいあった。結心もお気に入りを見つけれたようだ。


 そして、おもちゃやソリをお母さん達に持ってもらって私たちは、雪山に向かっていった。


〜初めての雪遊び 1時間前〜

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