第23話


 めちゃめちゃ暑かった8月が過ぎて、10月に入りました。9月は特に何もありませんでしたね。

 

 外には冷ための風が吹いております。今日は土曜日だけど、何もする事がなくて暇でございます。お母さんも家の掃除が終わったら何するんだろう?あっ、ちなみにお父さんはお仕事です。


 お母さんは、普通に休んでるけど部活の顧問とか持ってないのかな?


 私は妹、結心と遊ぶことにします。


「ゆぅーい、あーそぼー」

「いぃーーよー」


 あれ、少し元気ない?

 少し疑問に思ったが、原因が分からなかったため、そのままにして遊び始めた。


 遊びの内容は、結心が知っているリズムをピアノで弾く、それを私が聞いて当てるをと言うものだ。


ポッポポーン


 なんだ?このリズムは喉の先まで出かかってるのに出ないもどかしさ。本当に嫌だ。

・・・、あっ!


「ギュゥー肉まんのベジタブル!」


 結心がにっこり微笑む。やったー!正解だ。あの独特なリズムは。嫌いじゃない。私は気持ちを入れ替えて、次の問題を期待する。しかし、結心はやめてしまった。なんでだろう?とても疲れた顔をしている。


 私は別の遊びに誘うが、結心は遊んでくれない。私は、結心を誘うことを諦めて1人で遊び始める。


 そうしているとお母さんは、部屋の掃除が終わったらしく、昼ごはんの準備を始めた。


 今日のご飯はなんだろうな?

 私はお腹が空いてきていたので、ワクワクしながらご飯を待つ。その間にもチラッと結心の方を見てみても、何もしようとしないし、元気がない。


 お母さんは、ご飯を作っているのであまりこっちをみないし私がきいてみるか。


「ゆい、なぁにかあるのぉ」


「なぁんにもなあいよ」


 結心は何ごともないように答えるが、やっぱり、どこかいつも通りではないように感じる。どこなんだろうか?さっきのベジタブルぐらい嫌な感じがする。


 じっと結心を見ていると、お母さんの声がした。


「結笑、結心。ご飯できたから運んでほしいな」


「はーい」

「はぁいぃ、、」


 いつもなら揃うはずの返事も揃わない。やっぱり不思議に感じながら、ご飯の皿を取りに行く。


 結心はポテポテとゆっくり歩いていたので結心の分まで運んであげた。


 ふふん!いいお姉ちゃんでしょ。結心にお礼を言われていい気になる。ご飯を運び終えてお母さんも席に着く。みんなが揃ってから頂きますだ。


「いただきます!」


 美味しい!いつも通り美味しい。そう思って顔を上げお母さんを見る。


 すると、お母さんはご飯を食べずに、私の隣をじっと見ていたかと思えば、スッと立ち上がって結心の所へ向かう。


 そして、ゆっくりおでこに手を当てて言ったと。


「あぁー。結心、熱があるね」


〜結心の風邪発覚 1時間前〜

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