第22話


 ミーーン、ミンミンミンミン。

 ジワジワジワジワ

 テッカーン!


 暑い、めちゃくちゃ暑い。本当に夏を象徴する擬音が聞こえて来る8月になりました。


 私たち姉妹含め、家族はみんな、へばっております。今は買い物から帰る途中。帰ったら、涼しい部屋が待っていると言うことが救いとなって今は頑張っております。


 ジワジワ、ジワジワ。


 暑い、私たちの身長が低いせいでコンクリに近いためより暑く感じるのだ。やっとの思いで家に到着する。


「はぁーーーー。涼しいーー」

「「すずちぃーー」」


 私たちは、至福の時間を過ごす。家に帰って来る時間を逆算してタイマーをセットしていたのだ。


 外の地獄から天国へと帰って来る。お母さん達は、買ってきたのもをすぐさま冷蔵庫へ入れる。腐っちゃうもんね。


 そうしていると、お母さんのスマホがなる。


「「鳴ったー」」


「教えてくれてありがとう。あと少ししたら確認する」


「「わかったー」」


 2人で元気な返事をして遊び始める。

 結心は、誕生日にもらった電子ピアノを気に入ったらしく、今も鳴らして遊んでいる。


 将来は、吹奏楽部のエースだね。


「誘ってくれてありがたいなぁ、ぜひ参加させてもらおう」


 お母さんの片付けが終わったらしく、メールを確認したらしい。何か言ったと思ったら、なにやらゴソゴソし始めた。


「あれ、どこにあるかな。最近こんなこともあろうかと買っておいたやつがあるはずなんだけど、、、」


 何を探しているんだろう。てか、最近買ったはずのものがないって、あるあるだよね。


「あっ!あった、あった」


 発見したらしい。そして発見したそれをこっちに持ってくる。


「じゃあ、結笑、結心お着替えしましょうね」


「「はーい」」


 私たちは脱衣場に行き着替える。生まれてはじめての水着に腕を通す。


「入らないー」


 結心が腕を入れるところを間違えている。可愛いなぁー。とそんな事を思っていると、結心に睨まれた。


「おねぇーちゃん」


「ごめん、、、」


 結心の水着を着るのを手伝ってあげる。そして、着替え終わるとその上から羽織を着た。


「着替えられましたねー。じゃあ、お外に出発しよう!」


 私たちは家を出でアパートの庭にきていた。そこには、ひさしぶりに会う、ひすいちゃんや福招ふくまくん達、あとあおさんと詩織しおりさんも一緒だ。


「すみませーん。誘ってもらってありがとうございます」


「いいのよぉー、じゃあ準備しましょうかぁー」


「あっ!これはもう膨らましときましたよ!」


 そう言って碧さんが大きいプールを見せた。そこに水を入れて準備完了だ。


 さぁ、張り切っていきましょう。

 いざ入水!


〜プール入り 1時間前〜

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