第21.5話


 参加者が勢揃いの中、お城のドアが開く。


 そこに立っていたのは、純白のドレスをきた、陽華ひばなさんだった。


 そう、今日は陽華さんの結婚式だ。年末にちょこちょこ出てきていた、彼氏さんとついにゴールインする。よく、結婚がスタートラインっていう話があるけど、恋人関係にはゴールだよね。


 式は進んで指輪交換となった。

 わたしたちの出番だ。結心と協力して2つの指輪を運ぶ。指輪さんよ、これから君は本当に綺麗な花嫁さんにつけてもらうんだよ。あと、カッコいい新郎さんにも。


 新郎さんは付け足したみたいな感じになってしまったが仕方ない。だって、会っていたのしても覚えてないんだもの。


 私たちが指輪を運んでいる最中は、すごく心配そうなお母さんたちの目が痛かったが、無事、運び終えるとすごく褒めてもらえた。


 交換後は、誓いのキス。少し照れくさそうな陽華さんに新郎さんがキスをする。



キャーー。陽華さん、可愛い!


 式は終始笑顔で行われた。本当に幸せそうな、新郎新婦が主役の式って周りまで幸せな気分になるんだね。


 式が終わって、披露宴に移る。陽華さんは達はお色直しに行っている。私たちはと言うと、美味しそうな料理を前にして、待ての状態である。もう、お腹の虫が鳴きそうなんです。許してください。


 そんな事を思っていると、お色直しが終わった陽華さん達が入場してくる。さっきまでの純白のドレスとは違い。薄い色のピンク一色のドレスを着ている。こちらも本当にようにあっている。


 このドレスを選んだ人には敬意を表したいね。


 陽華さん達の入場が終わると、食事会がはじまる。すごく美味しい。お預けを食らってから食べると、美味しさも爆増だ。


 ご飯も食べ終え、余興が始まる。陽華さん達、新郎と新婦の出会いまでの再現ビデオだったり、写真のスライドショーだったり、各々がこれまでを振り返っている。


 まぁ、私は初めて知ることの方が多んだけどね、、、


 1日のプログラムが終了した。私たちは新婚さん達の元へ向かう。流石にいらっしゃいはやめた方がいいもんね。結婚初夜だし、、。


「本当に綺麗だったね。ひびきくん、妹をよろしくね」


「はい、今日しっかり誓いましたし。死ぬまで一緒ですよ」


 陽華さんの旦那さんの名前はひびきさんと言うらしい。ちゃんと覚えておこう。


 そんな会話をしているうちに周りが暗くなってきた。私たちも帰らないといけない時間だ。


 陽華さん達は、結婚する前から同棲していたらしいので一緒に帰るみたいだ。


 2人に別れを行って家に帰る。


 末永く、幸せでいてほしいなと願うのであった。


〜陽華さんの結婚式 1時間〜

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