2年目

第21話


 桜も散り、もう葉桜になりました。昨日まで咲いていたはずなのに早いよね。


 今日は、家族みんなで早起きしました(起こされました)。そして、着替えます。


 なんか、この服すごく、苦しいんだけど。とてもフリフリな服に硬めの靴。いわゆる祝い事の時に着る服だ。


 お母さんもお父さんもスーツに着替えている。ここまでくれば、今日何かがあるのは確定だろう。しかし、何かがわからない。


 着替え終わった私たちは、家をでて車に乗る。まだ、今日何があるかは、分かっていないが私たちが、おめかししている事は確かだ。


 車で移動中にコンビニに寄る。


「ここで朝ごはんを買って食べよう。まだ朝ごはん食べてなくてお腹へってるだろう。結笑と結心は、服を汚すなよ」


「「はーい」」


 私も、結心もおにぎりを買ってもらい、車に戻る。私は昆布で、結心が梅干しだ。おにぎりの具は、昆布だ一番だと思う。ここは譲れない。昆布と白米のベルトマッチ、口の中に広がるハーモニー、、、。これに勝てるものは、、、


 すっと、隣から梅おにぎりが差し出される。結心だ。食べろと言っているのだろう。


 パクッ!


 美味しい、、、、


 梅干しも美味しかった。昆布には勝てないが梅干しもアリだと思ってしまった。そんな考えで、結心を見るとニヤついている。悔しくなった私は、残っていた昆布おにぎりを差し出す。


 それを受け取って食べた時の結心の反応ときたら、、多分梅干しを食べた私といい勝負をしているのだろう。


 朝ごはんを食べ、お腹がいっぱいになると、眠たくなるのは全人類共通だろう。


「結笑、結心。会場に到着するまで眠ってていいよ。よう少しあるから」


 お母さんの言葉を聞いて、私は寝の体勢に入る。しかし、会場ってなんのだろうか?今日ある事に関係あるの?


・・・ ・・・ ・・・

・・・ ・・・ ・・・


バタン!


 車の扉が閉まる音で目が覚める。目的地に着いたのだろう。大きなお城のような建物だった。


 私たちはその建物に入る。すると、何かの役員さんたちが私たちを発見し、声をかけてきた。


陽華ひばな様のお姉様の結衣華ゆいか様でしょうか?」


「はい、そうですけど、、、」


「陽華様がお子様たちにリングガールをお願いしたいらしくて、お願い出来ませんか?」


 リングガールってなんだろう?私たちは、意味がわからず固まっていると、お母さんが聞いてきた。


「やってみたい人〜」


「「はーい!!」」


 よく分からないがやる事になった。リハーサルをして本番に備える。


 そんな事をしていると、参加者も揃った。

 参加者が勢揃いの中、お城のドアが開く。


 そこに立っていたのは、純白のドレスをきた、陽華さんだった。


〜陽華さんの結婚式 1時間前〜

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