第20.5話
私は車を降りて結心とお父さんと共に期待を込めて家の扉を開けます。
「「「結笑ちゃん、結心ちゃん。2歳の誕生日おめでとう!」」」
期待を上回る祝福が、私たち姉妹を包みます。おじいさんとおばあさん、お母さんに加えて
沢山の人に祝ってもらって嬉しくて、玄関で2人揃って固まっていると、みんなに笑われてしまいました。
「はっはっは、固まってるよ。お姉ちゃんたちが今まで冷たくしすぎたんじゃないの?」
「ごめんね、、。これをするためにわざと冷たくしてたの。どれだけ私の心が痛かったか」
「僕もだよ。お菓子をねだられても、これから食べるから、ダメだと言わないといけない事がどれだけ辛かったか」
今日の、お母さんとお父さんの冷たさの理由が分かってよかった。落としまくってから、上げるとは中々やりおるな。
部屋に上がって、本格的にお誕生日パーティーが始まった。去年は結局ケーキしか食べられなかったが、2歳になり食べられる物も増えた。飾られた部屋で美味しい料理をみんなと食べる。すごく幸せな時間だ。
ひと通りご飯を食べ終えると、今度はプレゼントを渡しが始まりました。みんなが私たちに誕生日プレゼントを渡してくれます。
おじいちゃんとおばあちゃんからは、ストライダー。ペダルがなくて足で蹴って進む自転車みたいやつをくれる。これは、公園で使いまくらねばならない。
お母さんとお父さんからは電子ピアノ。音量が小さくできるから、安心してアパートでも弾けると教えてくれた。目指せ、かっこよくピアノを弾く私。
最後に陽華さんからは、がまぐちのお財布をもらった。これから、お小遣いをもらった時やお使いに行くときにとてもお世話になるだろう。
みんなが私たちのことをちゃんと考えて、プレゼントを選んでくれたとわかる。
「「ありがと!」」
2人揃ってお礼を言うとみんなが笑顔をなる。私たちも本当に嬉しいので、みんなが笑顔で楽しい時間だ。
そのあとは、みんなからもらった物を使う時間となった。
家の外でスライダーを使って遊ぶ。私も結心の慣れていなくて転ぶ。みんなが焦る。双子は笑う。
家に戻って、ピアノで遊ぶ。いっぱい音が出る。楽しくなる。鍵盤を叩きまくる。不協和音になる。それを聞いてみんなが笑う。
がまぐち財布に紐をつけてもらう。おじいさんとおばあさんからお小遣いをもらう。もらった財布に入れるが、結局お母さんに回収されてしまう。
どうやっても、楽しい。最後のは置いといて、みんなで笑えることが本当に楽しかった。
今日、私たちは2歳になった。これからもいっぱい笑顔でみんなと過ごせるといいな。
〜サプライズ誕生日 1時間〜
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