第13.5話


「じゃあ、行きましょうか!ママ友とのお出かけ第3弾、私たち猫塚ねこづか家と湊家のお花見へ!」


 猫塚ねこづか あおさんの元気な声でお出かけはスタートしたのだった。


 スタートしたは良いものの桜は、ほとんど蕾で咲いていない。結局、いつものように散歩してからみんなでお弁当を食べることになった。


あお:「私たちサンドイッチつくってきました!お口に合うかわかりませんが好きに食べてください!」


結衣華ゆいか:「わぁ、美味しそうですね。ありがたく頂きます。あと、私たちはお弁当を作ってきたのでどうぞ」


碧:「ありがとうございます。すごい美味しそう。お料理お上手なんですね!」


 お母さん達が楽しく会話している。そこに置いて行かれているお父さん達も、会話を始めた。


みなと 一心いっしん:「もうすぐ、結笑も結心もひすいちゃんも生まれてから1年が経ちますね」


猫塚ねこづか さく:「本当ですね。ちゃんとここまで生きてくれて良かったです。これからも元気に成長してほしいですね」


一心:「そうですね。何事もなく成長してくれるのが1番ですから」


咲:「私の友人のお子さんも、もうすぐ一歳になるらしいんですが、奥さんが道で危ない状態になってしまった事があったらしくて。本当に生きていてくれてよかったって言ってましたね」


一心:「えっと、誰かが助けてくれたとかですか?」


咲:「そうですね。落ち着いた様子で救急車を呼んでくれたらしくて、さらに病院までついてきてくれたとか」


結衣華:「すごい、いい人ですね。困っている人とかに手を差し伸べられるってのは本当に凄いですね」


一心:「あれ、準備は終わったの?」


碧:「終わりました!じゃあ、みんなでお昼にしましょう」


 お父さん達が会話をしている時にご飯の準備が終わったらしい。私たちも、もう母のミルクは卒業しているので食べれる日も近いだろう。今、食べられないのが残念だが。


結衣華:「おにぎり美味しいですね、いろんな味があるんですけどどれぐらい時間かかったんですか?」


碧:「ぜんぜんですよ!咲が手伝ってくれたので一瞬でした」


一心:「えっ!咲さん料理できるのすごいですね」


 お父さんが、少し興奮気味に咲さんのことを褒める。


咲:「全然ですよ。碧に比べたらこんな事しか出来ないので」


碧:「ちょっと、やめてよ。こんな豪華なお弁当の前で言われても悲しくなるだけでしょ」


結衣華:「おにぎりを一緒に作るって事がすごいですよ。仲良しさんですね。あとこのお弁当は簡単に作れる物なのであとでレシピ教えますね」


碧:「本当ですか!ありがとうございます」


結衣華:「いえいえ」


 こんな感じで会話は弾んでいた。私は手持ち無沙汰でずっと花を見てました。


 お昼ご飯を食べ終わって、帰る直前に蕾が開いている桜を発見できたので、今日はいい気持ちで寝られそうです。


〜ママ友とお出かけ第3回 1時間〜

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