第9話


 突然ですが、私たち結笑ゆえ結心ゆいは、はいはいができるようになりました。


 もう11月に入り、私たちが生まれてから7ヶ月が過ぎました。外の木は、もう枯れて葉が落ちております。


 休日の朝だというのに、家の中全体にのんびりとした空気が漂っております。


 あっ、忘れてはいけません。1人だけソワソワしておられます。


 ちょっとだけ、ちょっかいをかけてみましょうか。


 ぱたぱたぱたぱた、

「うーー?」どうしたの


「ん?どうしたの?結笑。こっちにきたりして」


 こっちが聞きたいことを聞かれ返されてしましたした。

 どうしよう、お父さんはまだ寝ておられます。まぁ、今日休日だしね。


 すると、そこに今話題の人物。お父さんが出で来ました。


「おはよう、ん?なんだお母さんそんなにソワソワして」


 やったぞ。よくぞ、聞いてくれた。これで謎は解けるぞ。


「そんなに、ソワソワしてる?」


「あぁ、寝起きでもすぐにわかるぐらいソワソワしてるな」


「そっかー、これからのことを思うとちょっとね」


「これから、何かあるのか?」


「うん、だから、出かけるとき、結笑と結心の面倒見といてくれる?」


「そんなことなら大丈夫だぞ」


 そう言って父はトイレに向かった。


 おい!これからの予定聞き忘れてるぞ。なんで疑問に思わないんだ。寝起きでお母さんのソワソワは、わかるのにそこは気にならんのかい!


 私が疑問に思ったところをを見事にスルーして行ったお父さんに猛烈なツッコミを入れた。

 その後自分で考えてみる。休日、お母さんだけでお出かけ。しかもお母さんは見てわかるぐらい、ソワソワしている。これは、怪しい。浮気でもしているんじゃないか?

 でも、お父さんとお母さんは、いつもラブラブである。何度〇〇バーグ〇〇を呼んだかわからないぐらいなので、この仮説は否定してもいいだろう。


「もう少しかな?」


 お母さんがスマホをている。するとそれを見計らっていたかのようにメールが届いた音がする。


「きた!」


「どうしたんだ?」


「うん。今、碧さんから【いいよー】ってメールが来たから行ってくるね。結笑と結心よろしくね」


「わかった。それでどこに行くんだ?」


「碧さんの家に行ってくる。ママ友集まりがあるから」


「わかった。ご飯までには帰ってこいよ」


「わかった、行ってきます」


 そう言って、お母さんは出かけて行ったのだった。


〜定例 ママさん会談第2回1時間前〜

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