第7話


 お久しぶりです。結笑ゆえです。説明を放棄してから2週間ほど経ちました。

 そして、今日は、なんとママ友とお出かけ第1弾決行の日であります。


 ガサガサ、


 お母さん達の会議で、決定してから日程の調整や、ペア決めなど、いろいろありました。(主にお母さんが)

 これらの工程の、のち決定しました。ママ友とお出かけ第1弾の私たち湊家みなとけのお相手は、、


 「あーうーー!」朝田家です!


 はい。ということで、朝田家あさだけ詩織しおりさん達とお出かけしまーす。


 チャポ、チャポ、チャポ、、キュッ。


 何気に私たちたち、家族以外の人と関わるのは初めてなんですよね。楽しみな気持ちでいっぱいです。


 「たーうっ」たのしみ!


「たーあっ」


 ほら、結心ゆいもそうみたいですね。新たな出会いを楽しめることは、良いことです。うん。


「タオル持った、お茶入れた。他は、、、あっ、財布入れてない!」


 しかし、お母さんは違うらしいです。さっきから、すごくバタバタされております。たまに音がしておりましたが、私たちとは違った緊張があるようで、


「迷惑かけちゃったらどうしよう。嫌な気持ちにさせちゃったらどうしよう」


 不安が大きいようです。私たちとは、正反対ですね。私が起きている間の短い間だけしか知らないけど、詩織さんはちっちゃなことで怒ったりしないと思うけどなぁ。

 まぁ、私たちは気楽なものです。だって歩かなくて良いんだから。全部お母さん任せです。

 そう考えると、今日のお母さんは大変だね。当たり前だけど私たちのことも見て、詩織さんやそのお子さんがも気遣って、、


「たーうーう」倒れないでね


 朝田家の子どもは2人で、1人目が、5歳の幸助こうすけくん、2人目が、私たちと同じ0歳の福招ふくまくんらしい。

 今日は、両家の子ども全員参加なので親2人に対して子ども4人の構図が出来上がる。1番心配の種が大きいのは、幸助くんだろう。ある程度自分で動けてしまうので目を離さないようにしてほしい。

 その点、私たちのような自分達で何もできないような赤ちゃん達は、居場所に関しては心配いらないだろう。他の点は知らんけど。


「よし、準備はいいかな。今日はアパートの玄関に集合してそこから公園に行く予定だよ」


 お母さんが、私たちに今日の予定を説明してくれる。公園に行くのは多分、幸助くんがいるためだろう。


「はい、じゃあ行こっか」


 そう言うとお母さんは、私たちをベビーカーに乗せて、靴を穿かした。そして、部屋の玄関を開けて出発した。

 いつものように、エレベータに乗ってアパートの玄関に向かう。そこにはもう、詩織さんたちがいた。


結衣華:「すみませーん、お待たせしました」


詩織:「大丈夫よぉ、そんなに待ってないからぁ。ほら、こうちゃん、挨拶」


幸助こうすけ:「今日は、よろしくお願いします!」


結衣華:「幸助くん、しっかりしてるんですね。」


詩織:「そうなのよぉ、ふくちゃんの面倒見てくれるから、助かってるわぁ」


 会話が弾んでいる。その間に幸助くんがこっちに近づいてきた。


幸助:「すごく似てますねー。どっちがどっちですか!」


 とても見られてる。なんかすごく恥ずかしい。楽しみだったはずなのに、、、そんなに見ないで、、


「うーーぅ」


〜人見知り1時間前〜





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る