第6.5話 前編
「おじゃましまーす」
「こんにちは」
「失礼しますぅ」
お母さんがドアを開けると、挨拶とともに、3人の女性が家の中に入ってきた。
「どうぞどうぞ、暑い中よくきてくれました。お茶を入れるので椅子にでも座っといてください」
「ありがとう」
3人の女性がそれぞれ椅子に座る。そこにお茶を入れたコップを持った、お母さんがキッチンから戻ってきた。
「これ、どうぞ。冷蔵庫に入れていたので冷えてると思います。こっちのお菓子もよければどうぞ」
「お気遣いありがとうございますぅ」
「あっ!これ、私の好きなやつだ。ありがたくいただきます。」
「今回は部屋に呼んでくださってありがとうございます。お菓子やお茶もありがたく頂きます」
「いえいえ、
麗子:「そんな、ご近所付き合いは大切なことですから、こちらこそですよ」
碧:「私は、同じくらいの子がいる人と話せる機会を作ってくれてありがたいと思ってます!」
詩織:「私は、うちの子も同じ歳だからこれから関わることも増えると思うのぉ、だからぁ、仲良くさせてもらいたくてぇ」
どうやら、同じアパートに住むご近所さんらしい。私にははじめてのことなので、わかりません。お休みなさい!、、、
・・・ ・・・ ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
@母
あぁ、緊張する。
今日は、同じアパートで知り合ったママさんたちとの交流会を開いている。朝からちゃんと掃除して、お茶もちゃんと冷えてるものを出してっと。
何せ初めてのとこなの。
あっ、この人たちの紹介を忘れていたね。
今日来てくれているのは、3人。
まず、1人目は、
そして2人目、
最後、3人目、
あれ?誰に紹介してるのかな?今、こんな紹介必要ないし、誰も聞いてないのに不思議なこともあるのもだと思う。
麗子:「結衣華さん、どうかしたの?」
変なことを考えていると、ぼーっと、してしまったらしい。
結衣華:「すみません、大丈夫です」
詩織:「今日は、いつにもまして暑いわねぇ、8月に入って一気に気温が上がってつらいわぁ。散歩にも行きづらいしねぇ」
碧:「そうですよね!熱中症とかも心配だし、 この時期に外に出るのはつらいですよね」
楽しい!こんな話ができるのは、はじめてだ。私と同じように思っている人がこんなにいるなんて!
結衣華:「やっぱり、水分の量とかもすごい量ですもんね。自分と子どもの分を持つと」
碧、詩織:「そうだよねぇ」
ママさん会談は、こうして盛り上がっていくのであった。
〜ご近所さんとの交流1時間目〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます