第6話
ゴソゴソ ガサガサ ウィーーン
おはようございます、、、
ウィーン ウィーーン ウィーーーン!
いや、うるさいな!
朝から何やってるの!
生まれてから4ヶ月、ようやく座った首を少しだけ傾けてみる。
どうやらお母さんが掃除をしているらしい。全く朝から何をやっているのか。普段は午後からの掃除が多くこんな早い時間から掃除しているのは珍しい。
「ぁーぅー」
おっと、
ウィーーン ゴソゴソ カチャン。
どうやら掃除は終わったらしい。
と、思ったら今度はこっちにきたではないか。
「あー、結笑も、結心も起こしちゃったかー。ごめんね。でも許して、流石にちゃんと綺麗な状態にしておきたかったから」
これから何があるんだろうか?
まぁ、私には関係のないことだろう。気楽にしておくか。よし、おもちゃで遊ぼう。
ゴロゴロ チリンチリン ポロリン!
あれ?一個違う音が入ってなかったか?このおもちゃは、、ポロリン!なんて愉快な音ならないはずだ。結心の方に首を向けて見ても、不思議そうな顔をしている。何がなったんだろう。
答えは簡単なものだった。
「あっ、メールが来てる。なに何?
【大丈夫そうですか?】
【はい!約束通り大丈夫です。】っと」
どうやら、お母さんのメール音だったらしい。あまり音を出している状態にしている時が少ないからわしっかりメール音を聞いたのは初めてだ。ちゃんとおぼてえおこう。
しかし、なんのメールだったのだろうか?お父さんからのメールでは無さそうだけど。何か、母の不自然な行動と関係がある気がする。そうだとしたら、相手がわかるのも時間の問題かもしれないな。
メールを返し終えたお母さんは、今度はキッチンに行って何やら棚を開けている。何をしているのかと見てみると、なんとお菓子を出しているではないか。
食べれないとわかっていながらも、声が出てしまう。バタバタしていると、
「どうしたのー、結笑ちゃん。」
「はいはい、遊んでほしいのかなぁ」
と、言いながらお母さんは私を揺らす。
伝わらないないもどかしさに、イライラし始めた時だった。
ピンポーン!
突然、インターホンが鳴った。
「ごめんねぇ。静かに待っててねー。」
そう言って、お母さんは玄関にむかっていった。
そして、鍵を開けてその人たちを招き入れた。
「おじゃましまーす」
「こんにちは」
「失礼しまーす」
〜ご近所さんとの交流1時間前〜
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