第3話

 はい、こんにちは。湊 結笑みなと ゆえです。

 私が生まれてから早くも6日が経過しました。いやー、はやいですねー。まだ、動けませんし、しゃべれませんが。まぁ気長に待つとしましょう。


 それはそうと、なんと今日、退院することが出来ました!! イェーイ。


 はい、と言うことでですね。母子共に健康体です。隣で、妹の結心ゆいもスヤスヤとそれはもう気持ちよさそうに眠っています、、、、、


・・・ ・・・ ・・・


・・・ ・・・ ・・・


 はっ! 危ない、危ない。

 妹に誘われ夢の世界に行ってしまうところでした。まだ私たちの今の状況を話していませんでしたね。

 今、私たちは車に乗って移動中であります。ファミリーカーではなく、軽自動車で、です。 運転席に父、湊 一心みなと いっしん、手助席には母、湊 結衣華みなと ゆいかが乗っています。私たちはと言うと後部座席の真新しいベビーシートにしっかりと座ら固定され、今も母に見られている状態です。

 車に乗ってからまだそんなに時間は経っていません。しかし、私たちを気遣ってか休憩をとることにしたようです。


「運転ありがとうね、本当は交代で運転した方がいいんだろうけど、私はちょっと不安だから運転全部お願いしてもいいなぁ」


「大丈夫だよ。全然任せてくれて構わない。結衣華はちゃんと結笑と結心を見ていてあげてくれないか、僕が見れない分まで」


「分かった、一心さんの分までたっぷり、じっくり、見といてあげるね」


「そこまで言われてしまうと、見れない悔しさがでできてしまうな、、」


「ふふふ、運転が終わったら一緒にお世話してあげましょうね」


「そうだな」


 私は母に抱かれながら会話を聞いてきた。


 甘ーーい!


 甘いね、うっかり〇〇〇ー〇師匠がでできてしまったじゃないか。

 ありがとう。ハン〇〇グ師匠忘れないぜ。

 薄々は感じていた。病室での会話などから察していたが、この両親ラブラブである。大事なことなのでもう一度言わせてもらう。


 ラブラブである。


 これは、きょうだいが増えるのも時間の問題かもしれませんね。ムフフ、、

 おっと、出発するみたいですね。


それでは、出発進行!!


 って、あれ行き先ってどこだっけ?まぁいっか、、、


・・・ ・・・ ・・・


・・・ ・・・ ・・・


 あれ、、ここどこだろ。私はあれから眠ってしまっていたみたいですね。赤ちゃんって泣く、寝るが仕事みたいなとこあるしねー。そんなことを考えていると車が止まった。

 どうやら目的地についたようだ。ベビーシートから降ろされて抱っこされた。その場所はしっかりとしたアパートだった。


「着いたね、運転お疲れ様。ありがとね」


「別に大した事はしてないよ、じゃあ帰ろうか。湊家、家族が増えてはじめての帰宅だ」


〜はじめての家帰省1時間前〜

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