第2.5話
「この子たちの名前は、
です。」
「
「
これを聞いた親戚一同は、皆納得しているように思う。
私には少し重い名前かなって思っている。だけどいい名前だと自分でも思う。正直、感動で泣きそうになった。けど、泣くと絶対に名前が気に入らないのかとなってしまうだろうと考えてふんばった。
私、偉い。
ふんばった時に違うものが出でしまったがまだ赤ちゃんなので許してもらおう。恥ずかしいことには変わりないけど。
話を戻すけど妹の名前もいいね、
なに?いろんな人と仲良く、心をくめる子になってほしい?いやー、本当にいい名前だね。
涙が出そう。まぁ、ふんばるんですけどね。
そして、さっきので気づいたけど私が姉の姉妹なんだね。赤ちゃんだから、性別が分かりにくかったけど今回ではっきりしたね。
いやー、色々スッキリしたわー。
いつかお姉ちゃんって呼んでくれる日がくるのかなぁ、なんて楽しみが出来ちゃいましたね。ふふふ、
なんてことを考えていたんですが、いい加減気持ち悪くなってきたので一旦、赤ちゃんの仕事を果たそうと思います。
おぎゃーー
「はいはい、どうしたの、結笑ちゃん。ああ、そうゆうことか。」
母、つよし、サッと替えのものを取り出して来てくれて少しぎこちない手つきで変えてくれました。
ありがとう、母。これで私のお尻は守られた。
すると、さすが双子と言う感じなのだろうか、なんと結心まで泣き出してしまった。しかも、泣き出した理由は同じではないだろうか。
これは、双子の何かなのか、それとも赤ちゃん特性なのか?全くわからん。
結心の分は祖母が変えてくれているらしく。こちらは見事な手つきで替えられていた。
いつか母もあの領域にたどり着くのだろう。
そんなことを考えていると、ぱらぱらと親戚たちが帰り始めた。名前の披露も終わったし、赤ちゃんの顔も見れたことによって安心したのだろう。みんな笑顔で帰っていった。
みんなが帰って、病室には母と父、そして私たちの4人だけとなった。
「じゃあ、僕も帰るよ。何かあったらすぐに連絡してくれ。急いでかけつけるから」
「連絡は何があった時だけでいいの?」
「いや、言い方が悪かったな。なんでもいいから連絡をくれ。家に1人は寂しいからな」
「わかりました。帰ったら連絡くださいね。こっちもこの子達がいるにしても寂しいものは寂しいんだから」
「わかった。連絡する。じゃあ、帰るよ」
そう言って父は病室を出で行った。
3人になった後、母はこっちを向いて、歌を歌ってくれた。それによって私たちはぐっすりと、眠りについたのだった。
〜名前披露の1時間〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます