企画用掌編小説【2022.12】

 物語を一から十まで書き上げることで経験値が貯まると信じ、毎日何かしらちまちま書いてるのですが、やはり完結しないと精神的にしんどい。

 書き上がらないと経験値入ってこない。

 ならば簡単に書き上がる掌編小説の企画に参加しよう。

 そう思い12月は3回参加させていただきました。まとめて振り返ろうと思います。



 ◆『迷子の風船』

 元々人の奇を衒うのが好きです。いつでも人が考えなさそうな事をやりたい。

 お題を見て「迷子が風船持ってる話」と「風船が迷子になる話」は誰かが書くだろうと思いました。

 なのでお題を何かの比喩にしようと考え始めました。

 迷子→何かに迷っている、道標や寄る辺を見失っている

 風船→空気中に浮くもの、ふわふわと漂い不確かなもの

 上記のような連想ゲームで、「行く先を見失った飛行船」「慟哭の矛先を自らの手で断ち切ってしまった少女」をメインにしようと書き始めました。

 父親の写真の「風船を持った女の子」は欲張りました。字数に余裕があったので……



 ◆『壊れたオルゴール』

 お題を見て「オルゴールが壊れる話」か「オルゴールを壊す話」に分かれるだろうなと思いました。

 これもタイトルをテーマに落とし込もうと考え始めました。

 ただ風船ほど自由度が高くないと感じたので、あまり余裕はありませんでした。

 壊れた→壊した

 オルゴール→元の場所に戻ってくるもの、同じ動きを繰り返すもの、決まった流れから抜け出せないもの

 上記から「オルゴールを壊してオルゴールになる話」にしようと書き出しました。

 あのオチは多用出来ないぞ……と焦りながら書きました。余裕なかったです。



 ◆『呪われた橋』

 お題を見たときびっくりするほど何も思い浮かびませんでした。

 難易度上がってない……?と思いながら必死に頭を捻りました。

 呪われた→ステータス異常、悪影響を及ぼすもの

 橋→橋

 文字通りの呪われた橋です。参加を見送ろうかと思いました。

 とはいえ書かなければ経験値は入りません。

 ヒットじゃなくても良いからバットは振ろうと思い、何とかかんとか書きました。

「行きたい所に行けない」は果たして呪いに当てはまるのか?という疑問は残りましたが……。

 あの話の他にも「勇者が魔王城に乗り込もうと呪われた橋を渡ると現代日本に転生してしまい、社畜として働かされまくって戦意喪失する話」とかも思い付きましたがボツになりました。

 年の瀬にこんな夢がないのを書いてもな……と思ったので……。



 そんなこんなで、少ない字数でオチを付ける訓練になったように思います。

 来年もこんな感じで頭を捻りながら参加出来れば幸いです。

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