Mr.Britannica
大学時代に書いたやつです。当時を思い出して書いてみます。
◆作品について
学生時代はカクヨムでいう「その他」のジャンルっぽい掌編小説を中心に書いていました。一度くらい普段書かないジャンルを書こうと思い立ち、恋愛ものに手を付けたんだと思います。
人間同士の恋愛ものを書き始めたものの、何となくこれじゃない。しっくりこない。
どうしようかと頭を捻って授業中に触っていた電子辞書に恋をしてみよう、と思ったところが多分きっかけです。酔狂ですね。
ジャンルは恋愛ですが、テーマは『愛情と愛着の違い』です。
主人公は学校生活において一切の人間関係を絶っている女子高生・小早川さん。傍から見ると薄味な青春時代を送っていますが、彼女は伴侶として疑わない辞書・ブリタニカ国際百科事典がいれば世界がバラ色に見えます。
辞書に恋するという設定上、擬人化した辞書を登場させることもできましたが、それをやると文章的にイタいのと、コメディタッチに振れそうなのと、テーマの『愛情と愛着』がブレる気がしたので、擬人化はタイトルだけに留めました。
彼女は愛情を持って接しているつもりでしたが、他人から本当の愛情を向けられたとき、自分がブリタニカに向けていた感情が何なのかと疑問を持ってしまいます。
私は相手を慮ってこその愛情ではないか、と思います。他人を慈しむ、と近いと思います。
結末では渡良瀬くんに心を開き、人間関係の構築の第一歩を踏み出しました。
ハッピーエンドにするつもりで書いたので、無事に着地できて良かったです。
作品↓
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