初めてのおしおき

 「はぁ…」

帰宅してリビングに戻って早々、千春さんが大きなため息をつく。


今日は休日。千春さんが新しい服を買いたいと言ったので、千夏さんと僕も同行してファッション店に向かう事になった。


僕も数点買ってもらい、全員満足できる買い物だったはずだ。


しかし帰り道の途中、千春さんが検問している警察官に運転免許証を見せてから、何やら様子がおかしくなった。それは今も続いていて…。


「千春さん、どうしたんですか?」

落ち着けるタイミングになったので訊いてみる。


「私、さっきのおまわりさんにって思われてないかしら?」


「…え?」

写真写り? 思ったより、大したことなかった…。


「この間、免許証を更新するために写真を撮り直したのよ。その時に確認されたけど、問題なく見えたの。でも発行された新しい免許証を受け取ってじっくり観たら、写真写りが気になって…」


どういう映り方だったんだろう?

本人が気にしてる以上、見せてもらう訳にはいかない。


「写真って、撮り直すものなんですか?」

人の顔って、そんなに変わらないよね? 使いまわして良い気がする。


「そりゃそうでしょーよ。今の母さんが免許証作った当時の写真を見せたところでわかってもらえないって」


隣にいる千夏さんがツッコむ。その発言はヤバいんじゃないかな…?


「ちょっと千夏ちゃん!? それ、どういう意味!?」


あーあ。怒らせちゃった。僕は知らないよ…。


千春さんの反応を見て、さすがに言い過ぎたことに気付いたのか、バツが悪そうな顔をする千夏さん。


『口は禍の元』という瞬間を目撃するのだった…。


「千夏ちゃん。今すぐ私の部屋に来て。玲君もね」


「…わかったわ」


「はい」

千春さんの圧が凄いので、今の僕達に断る選択肢は存在しない。



 千春さんの部屋に入る3人。すると彼女が僕を呼ぶ。


「今から千夏ちゃんにおしおきするから、玲君も手伝ってね」


「…はい」

何をするか知らないけど、お手柔らかに…。


「まずは…、脱がせましょうか」


おしおきって、そういう系? まぁ、喜んでやるけど。


「自分で脱ぐから良いわよ」


「ダメよ。もうおしおきは始まってるんだから」


僕が千夏さんのTシャツを脱がし、千春さんがジーンズを脱がす。


「もちろん、下着もね」

指示通り、彼女のブラのホックを外す僕。千春さんもパンツを脱がした。


これで、千夏さんだけが素っ裸だ。


「千夏ちゃんはベッドの上で待機ね」


「うん」


「…これで準備は整ったわね。私は下を責めるから、玲君は胸をお願い」


「はい」

僕はベッドに上がり、千夏さんの胸をひたすら責めることにした。


千春さんは彼女の脚を開かせ、敏感なところを舐め始める。


「…んっ♡」

気持ち良いのか、千夏さんはそわそわして落ち着かない。


「前、私のあそこを舐めてされたから、そのお返しよ」


千春さんが怒っていて雰囲気が普段と違うけど、プレイ自体は普通だ。

これのどこがおしおきなんだろう?



 …体を痙攣させる千夏さん。どうやらったようだ。

いつもなら、僕のを挿入するけど…。


「今日はこれを使わせてもらうわ」

そう言って、引き出しを漁る千春さん。


…何を出す気なんだ? それを使う事が、おしおきっぽいな。


取り出したのは、ベルトにがが付いてるやつだ。

千春さんはそれを装着する。


「興味本位で買ったんだけど、使う機会がなくて困ってたの。だから今回使うことにしたわ」


「千夏ちゃん。ベッドのふちに手を付いてお尻を突き出すようにして」


彼女は指示通りの体勢になり、千春さんは挿入し始める。

お尻ではなく、女性だけにある穴のほうだ。


「大きさは、玲君のより小さいから大丈夫よ」


その後、千春さんはゆっくり腰を動かし始める。


千春さんが千夏さんを責めている様子に興奮するし、彼女が腰を動かすと巨乳もプルンプルンと揺れる。この妙な状況に、僕のテンションは急上昇だ。


それに、これも百合プレイの一種だから僕好みになる。

観てるだけなのに、がどんどん大きくなるな。


「玲君。空いている千夏ちゃんの口に入れてあげて」


が千夏さんの顔あたりにくるよう位置調整する。


「千夏さん、咥えて」


千春さんの腰の動きを受け、身体が揺れている千夏さん。

なので、スヌーズに咥えることができない。


…ようやく咥えることができたみたいだ。

千夏さんの表情的に、満更ではないように見える。


激しい同時責め…。これが千春さんが考えたおしおきのようだ。

プレイの内容より、彼女の雰囲気の違いのほうがこたえるな…。



 再びった千夏さんは、身体を支えきれなくなり倒れこむ。

その影響で、僕と千春さんのは抜ける。


「今回は、これぐらいにしましょうか。千夏ちゃん、これからは気を付けるのよ」


「…はい」


普段は優しくてお茶目な千春さんも、キレると本当に怖いな…。

僕も気を付けないと…。そう思うのであった。

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