エレベーター内で、彼女にイタズラ

 千夏さんの家があるマンションのエレベーター前で待つ、僕と彼女。

5階まで階段で行くのは辛いからね…。


ちょっと待った後、エレベーターが到着し扉が開く。

…誰も乗っていないようだ。すぐに乗る僕達。


5階と閉ボタンを押した後、一番奥の壁を背にして立つ。

つまり、真正面に出入口があるのだ。


千夏さんは僕の隣にいる。…エレベーターが上がり始めたけど、このまま待つのは退屈だな~。少し彼女にイタズラしちゃおうか。


僕は千夏さんのスカートの上から、お尻を揉んでみた。


「ひゃあっ!?」


思ったより、可愛らしい声で反応したな。


「玲。触るなら言いなさいよ! バカ!!」


怒られてしまった。なので揉むのは1回で我慢しよう。


「知らせたら、が見られないでしょ? だから黙ってやったんだよ」


予想以上の収穫に満足だ。今後も機会を見つけてやろうかな?


「なら、お返しするわ」

今度は千夏さんが、僕のズボン越しにお尻を触ってくる。


なんて言ったら、何をするかすぐわかってしまう。なので驚きはしない。


彼女もそれに気付いたのか、触るのをすぐに止めた。


「アタシだけ損して悔しい! 玲に吠え面かかせてやる!!」


「楽しみにしておくよ」


答えて間もなくエレベーターが5階に着いたので、僕達は降りた。



 千夏さんの家に着いて早々、彼女はさっきの事をリビングにいる千春さんに話す。


「母さん、聴いて! さっきエレベーターで玲にお尻を揉まれたのよ!」


「玲君…、大胆ね♪」

微笑む千春さん。


「僕達以外、誰も乗ってなかったので、つい…」


「でも、野外プレイは程々にしないとダメよ。もしバレたら…」


「大丈夫ですよ。分別はついてるので…」


それでも千春さんの忠告は正しい。頭の片隅に置いておこう。


「分別がつくなら、触るんじゃないわよ!」

千夏さんは、まだ機嫌を直していない。


何での部分を気にするんだろう? 普通は触られたことに怒るはずだ。


「千夏さんが読むエロ本で、そういうシチュエーションがあったよね? だから問題ないと思ったんだよ」


にとって、お尻を触るなんて序の口なのに…。


「現実とエロ本をごっちゃにしちゃダメ! それに、心の準備が欲しいの!」


…千夏さんに正論を言われるとは驚きだ。仮にごっちゃになっても、実行するのはこの母娘に対してだけだ。他の人には絶対にしない。


心の準備というのは、何となくわかるけど…。

という事は、今までHに誘ってきた時は既に心の準備を済ませていたのか。


「玲君。千夏ちゃんをからかいたいのはわかるけど、調子に乗らないほうが良いわよ。女の子を怒らせると怖いんだから…」


僕は2人以外の女子と接点がないけど、それは聴いたことあるな。

さっき『吠え面をかかせてやる』って言われたし…。


「千夏さん、ゴメン。調子に乗り過ぎた」

今回の原因は僕にある。早い内に謝ったほうが良いだろう。


「わかれば良いのよ。今日のHは、アタシの命令を絶対聴いてもらうから!」


「了解」


「玲君。頑張って♪」


千春さんの応援を聴いてから、僕は千夏さんに手を引かれ彼女の部屋に行く…。

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