玲、ついに肉食になる!
百合が好きだ!
千春さん・千夏さんと知り合ってから、僕は童貞を卒業できた。
それだけでも嬉しいのに、日頃からHな話題や出来事が多い影響で…。
気付いたら、僕も千夏さんのようにHなことばかり考えるようになった。
その気持ちはどんどん膨れ上がり、抑えるのが大変だ…。
他の女性にこんなことを言ったら、ドン引きどころか変質者にされるだろう。
けど2人なら大丈夫。遠慮なくエロい気持ちをぶつけることができる。
母さんにすら言えないことを、2人には言える。
もう、彼女・彼女の母親以上の関係になっているかも?
今は、千夏さんの家のリビングで3人黙々エロ本を読んでいるところだ。
千春さんに電子書籍のエロ本を買ってもらってから、奮発してタブレットを買った。
電子書籍を読むだけだから、安物で済ませたけど…。
そのタブレットを千春さんのアカウントと紐付けさせて読んでる訳だ。
その影響で、僕の好みが2人に筒抜けだけどね…。
逆に、2人の好みも僕に筒抜けになる。
そんな事を気にするほど、僕達の関係はヤワではない。
「玲。あんた、百合にハマってる訳?」
千夏さんが訊いてくる。
好みの傾向から、僕以外考えられないよね。
「そうだよ。百合、好きなんだ」
「…どのあたりが?」
彼女は納得できない顔をする。
「やっぱり、男の僕には一生経験できない世界だからかな」
同性に言い詰められて、興味を持ち始める過程にエロさを感じる。
そもそも、大抵のことは2人にお願いすればできてしまうので、興味の矛先が百合に行くのはおかしいことではないはず…。
「この前、言ったわよね? 女子校は良いところじゃないって」
(男子校・女子校の不思議 にて)
「もちろん覚えてるよ。女の人がBLにハマるのと、理屈は同じだと思う」
誰だって、都合の良い妄想ぐらいしちゃうよね。
「…アタシはBLに興味ないから、よくわからないわ」
千夏さんには、わかってもらえないか…。マイナーなのは否めないし。
「私は玲君の気持ち、ちょっとわかるわよ♪」
そう言ってくれたのは、千春さんだ。
「玲君が百合に興味ある事、わかってたわ。あんなお願いをするぐらいだもの♪」
(禁断の遊びが、僕達だけの関係を深める にて)
さすが千春さんだ。そんな些細なことを覚えてくれてるなんて…。
「千夏ちゃんは、本当に百合に興味ないの?」
仲間外れになった千夏さんを引き入れようとする千春さん。
「ないって! アタシはおもちゃじゃなくて、本物を入れて欲しいんだから!」
彼女はそう言いながら、僕を観る。
「だったら入れるのは玲君に任せて、別の形で楽しむのもアリね♪」
入れることが全てじゃない。程度は違えど、楽しみ方は多種多様だ。
「確かにそうですね」
「…2人とも、マジで言ってるの?」
千夏さんは戸惑った様子を見せる。
戸惑った相手にキスをした途端、トロンとした表情をしてハマる。
百合漫画の定番だ。もしかして、今回もイケるかも?
「…千春さん。お願いできますか?」
「任せて♪」
彼女はゆっくり、千夏さんとの距離を縮める。
「…今回はやってあげるけど、大きくなったそれを絶対入れるのよ。良いわね?」
僕の股間を指差す千夏さん。
「わかってるよ」
僕のワガママを聴いてもらうんだ。千夏さんのお願いも聴かないとね。
さて、僕は邪魔にならないよう2人の百合現場を観察するとしよう。
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