男はいつも弱点を出している?

 千夏さんと一緒に下校中、公園内でキャッチボールをしている親子を見かけた。

最近見かけない光景なので、通り過ぎるまで観察しようかな。


お父さんは男の子に捕りやすくするため、ボールを高くゆっくり投げる。

男の子はキャッチして投げたけど、お父さんのお腹ぐらいの高さにしかならない。


お父さんは、すかさずしゃがんでボールを捕る。

男の子のミスをうまくカバーした感じだね。


「あの子、お父さんの股間を狙ってボールを投げたのかしら?」

千夏さんがつぶやく。


「そんな訳ないでしょ!?」

ちょっとズレたら当たるかもしれないけど…。


僕達は公園を通り過ぎる。



 「男の体って、不思議よね…」

公園を通り過ぎて間もなく、千夏さんが僕を観ながら言う。


「そうかな?」

女性の体の方が不思議でしょ。生理とか妊娠とかさ…。


「だって、一般的に男は女より背は高いし筋肉もあるじゃない? にもかかわらず、という明らかな弱点を晒し続けてるのよ。おかしいと思わない?」


僕は経験ないけど、股間にボールが当たったらめちゃくちゃ痛いだろうな。

女性にそういう急所は、確かにない…と思う。


「本来そういう弱点は、隠すなり何かで守るものじゃない?」


千夏さんの言う通り、大切な心臓や脳は厳重に守られているね…。


という弱点を出し続ける意味…。玲、何だと思う?」


「…全然わからないよ」

こんなふざけたことでも、真面目に考える千夏さん。


彼女のエロに対する探究心は凄いな…。



 帰宅後。千夏さんはすぐにさっきの件を、千春さんに話す。


「…今までそんな事考えたことなかったわ」


あの千春さんが、後手に回るとは…。


「そうなの?」

千夏さんは意外そうな顔をしている。


もしかしてこれって、千夏さんが千春さんを超えた瞬間になるのかな?


「…2つほど思い付いたわ」


千春さんも千春さんで凄いな。もう思い付くんだ…。


「何?」

興味津々の千夏さん。


「女性が男性に対抗できるよう、神様がそういう体にしたのよ。身長が高くて力がある男性が強引に迫ってきたら、女性は抵抗できないでしょ? だから、という弱点があると思うの♪」


つまり昔の男性は、女性に何かしたら遠慮なく股間を蹴られたのかな?

想像するだけで、僕の股間が縮みそうだ。


「もう1つは?」

千夏さんが催促する。


僕も気になるな…。


「人に見せつけるものだから、隠す必要がないのよ♪」

千春さんは僕の股間を凝視する。


「いやいや、見せつけませんよ!」

銭湯や温泉に行ったことないけど、行くなら絶対に下は隠すね。


「ホント?」

疑いの眼差しを向ける千夏さん。


「本当だよ!」

隠す人のほうが多いと思うけど、どうなのかな…?


「小さい時は、見せたくないかもしれないわね♪」

そう言って、ズボンの上から僕のに触る千春さん。


「やっぱり、玲のは大きくなってからが本番よ♡」


千春さんに触られ、千夏さんに見つめられる僕のは大きくなる。

この状況で脱げば、見せつけることになるかもな。


最大まで大きくなって窮屈になったので、僕はズボンを脱ぐ…。

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