占いにキレる彼女

 登校前に、待ち合わせ場所で千夏さんを待つ僕。

…彼女はちょっと不満そうな顔をしながらやってきた。


僕の顔を観たら笑顔になってくれたので、一安心だ。


「玲! 聴いてよ!」


「どうしたの?」

不満が消えたわけではないのか…。


「朝のニュースで星座占いをやってたのよ。アタシはビリだったんだけど…」


よくある話だよね…。


「問題はその後。ここに来るまでに別の星座占いを携帯で見たんだけど、その占いでは3位だったのよ。占いって、いい加減過ぎない?」


それでも信じる人はいるんだよな…。


「大体さ、世界中にアタシと同じ星座の人がどれだけいると思う? その人達全員、同じ運勢になる訳? あり得ないでしょ!」


「確かにそうだね…」

いつの間にか、愚痴を聴く羽目になった…。


「…いつまでも立ち話してられないわね」

ようやく気付いた千夏さんは、僕の隣に移動する。


2人並んで歩くためだ。さて、登校しようか。



 「玲は占い信じるタイプ?」

千夏さんに訊かれる。


「良い時は信じて、悪い時は信じないかな」

こういう考えの人、結構多いと思う。


「アタシもそんな感じ。一応、良い方の占いを信じることにするわ」


さっき言ってた3位のほうだね…。


「その占いのラッキーアイテムが『太くて長い物』だったのよ」


太くて長い物か…。マフラーしか思い付かないな。

…いや、柔道や着物のもあるか。


太巻き…はないよね。


「アタシは、しか思い付かなかったけど♡」

そう言って、僕のズボンの上から股間を触る千夏さん。


「千夏さん!? ここ外だよ!」

家の中では何度もあるけど、外では初めてだ。


「わかってるわよ。周りに誰もいないからやったの♡」


これは野外プレイに入るのかな?



 登校して自席に着く僕と千夏さん。

彼女が黒板の下のほうを見つめている。


何も書いてないのに…。どうしたんだろう?


「チョークは、太くないし長くもないわね…」

千夏さんがつぶやく。


まだラッキーアイテムを気にしていたか!


「千夏さん。あまり気にしないほうが良いよ」

今の彼女がラッキーになるとは思えない。


「…それもそうね」

彼女なりに踏ん切りがついたようだ。



 放課後。千夏さんは占いの件を千春さんに話す。


3位の星座占いは、マンションのエレベーターを待つ時に調べたらしいので

千春さんは知らないのだ。


「太くて長い物? それはやっぱり…」

僕の下半身を観る千春さん。


この母娘は思考も似ているようだ。そう思う事は何度もあったから珍しくない。


「ベルトでしょ」


「…え?」

まさかの回答に戸惑う。じゃないの?


「あえて捻ってみたんだけど、どうかしら?」

ニヤニヤしながら僕の顔色を伺う千春さん。


千夏さんがを挙げたことを、千春さんは読んでいた。

だから被らないように、って言ったんだ。


これが大人の余裕ってやつかな?


「玲君の予想通りに答えるのも悪くないけど、少しからかいたくなったの♪」


千春さんの思惑に、まんまとハマってしまった…。


「さすが母さんね…」

千夏さんは感心している。



 「玲君のは、今日に限らず私達のラッキーアイテムよ♪」

千春さんは僕の股間をロックオンしている。


「そうよね♡ これから太く長くなってもらいましょうか♡」

僕のベルトに手をかける千夏さん。


朝はズボン越しだったからね。直接触りたくてウズウズしてるんだろう。


が太く長くなるには、2人の協力も欠かせない。

ズボンを脱がされた僕は、母娘の胸を同時に軽く揉むことから始める…。

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