そこに興味持っちゃダメ!

 前々回・前回の【買ったものを公開】の続きです。



 リビングのソファーで寝っ転がりながら、千春さんの胸を吸う僕。

高さが足りないので、頭だけ彼女に膝枕してもらってる状況だ。


それに対し千春さんは、手で僕のを動かしてくれる。

子供をあやすような、絶妙な力加減とスピードだ。


焦らされている気もするけど、心地良い時間が流れる…。


そんな中、エロ本を読んでいた千夏さんが僕を呼んだ。

顔だけ彼女のほうを向ける…。


「玲ってさ…」


何なんだろう? 間が怖いんだけど…。


って思ったことある?」


「ある訳ないでしょ!」

冗談でも責められたくないので、早めに抗議しておく。


「主人公がヒロインに責められてるから、てっきりかと思ったのに…」


それはエロ本の話じゃん!


「だったら、千夏さんもになるはずだよね?」

そういう責めは、男女兼用のはずだ。


彼女が見たエロ本はたまたま、男性がされただけに過ぎない…。


「アタシはだけど…、男のほうが穴の数は少ないから、思い入れが違うかな~とか思う訳よ」


「僕はそういうの、全然ないから!」

こればっかりは、声を大にして言いたい。



 それにしても、千夏さんの好みが予想できない…。


さっき千春さんに見せていたエロ本は、嫌がる女の子に無理やりするプレイを含んでいたらしい。僕は読んでないので、憶測になるけど。


一方、千夏さんが直前まで読んでいたエロ本は、主人公が責められるプレイをしていたようだ。これも憶測だけど、間違ってはいないはず。


これって、真逆じゃないか? 彼女はどっちを望んでいるんだろう?

だったりするのかな?



 …長く続いていた心地良い時間は、終わりを迎えようとしている。

僕がそうだからだ。


千夏さんは、僕と千春さんのプレイを見守っている。

と思ったけど、僕がそうなのを察したのか…


「母さん、代わって!」

急にを咥えだす。


咥えられた衝撃で、ってしまった僕。

千夏さんはをゆっくり飲んでいく…。


「…今日のは、ずいぶん濃く感じたわ。焦らされたおかげとか?」

飲み終わった後、彼女はニヤニヤしながら僕を見る。


「そうかも。出し切った感じだよ…」

そのせいで、眠くなってきた。


「玲君、疲れたでしょ? お昼寝しても良いわよ♪」

千春さんが優しく微笑む。


「そういう訳には…」

長い間、膝枕してもらっている。これ以上は申し訳ない。


何とか起き上がろうとしたけど…。


「ダ~メ♪」


…押し戻されてしまった。千春さん、どういうつもりなんだ?


「膝枕したまま、玲君の寝顔見たいわ♡」


「良いわね。アタシもそうしようかな」


2人とも、完全に僕を子供扱いしているな…。


少し不満だけど、疲れと睡魔には逆らえない。

僕は千春さんの膝の上で目を閉じる…。

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