モノの好きな呼び方は? (ギャグ)

 千春さんが用意してくれた昼食を食べ終わった僕達。

僕達の食器を下げた千春さんは、洗い物を始めた。


今は隣に座っている千夏さんと、テレビを観ている状況だ。


千夏さんの部屋に戻って、読みかけの漫画を読もう…。


そう思って立ち上がろうとした時、千夏さんが突然僕のをズボンの上から触る。


このまま座ってろ、という意味かな? 立つのを止め、再び座る。


「玲に訊きたいことがあるのよ」


「何?」


「あんたの、別の呼び方にしたほうが良い?」

を揉みだす千夏さん。が何を指すかは、一目瞭然だ。


「…どうして急にそんなことを訊くの?」


「さっきのお昼、キノコとソーセージが具材にあったじゃない。どっちもを指す言葉になるわよね。違いは、言わなくてもわかるでしょ?」


確かに、にはいろんな呼び方があるな。思い付いた人凄いな、と言える表現も存在する。


「男子はに思い入れがあるんだよね? だったら、玲が好きな呼び方で呼んだほうが良いかな~って思ったのよ」


千夏さんなりに気遣っているのはわかるけど、僕は気にしないんだよな…。

正直に言っていいものか…?



 「2人で楽しそうなこと話してるじゃない。私も混ぜて♪」

洗い物が終わった千春さんが、僕の前の席に座る。


この話をここでしたのは、千春さんに聞かせるためか。


「で、玲。どうなの?」


千夏さんの気遣いを無駄にするけど、正直に言うか…。


「…ゴメン。呼び方なんて気にしたことないよ」


「えぇ~。そうなの?」

千春さんが驚いている。


「〇棒ならたくましい感じだけど、〇んぽだと可愛い感じに聞こえるわ。

やっぱり、言葉で印象や感じ方は変わるわよね?」


「うん、アタシもそう思う。でも玲本人が気にしないんじゃ…」


僕よりこの母娘のほうが、に対するこだわりがあるようだ。

だったら、今の僕に言えるのはこれしかないと思う。


「僕のことは気にせず、呼びたいように呼んでください」


「………」


2人は顔を合わせたものの、何も言わない。もしかして怒らせた?



 「それより千夏ちゃん。いつまで玲君のお〇ん〇ん触ってるの?」


「気付いてたんだ?」


「洗い物をしてる時から気付いてたわよ。私も玲君のイ〇モツ触りたいわ」


千春さんは通常運転だな…。


「母さんは玲の前にいるんだから、〇ん〇ん触れないじゃない」


「わかってるわ。だから早く私のベッドで玲君の男性〇をしゃぶらせて」


…さっきから2人が、の別の呼び名ばかり使っているのは何でだ?



 「……玲君、どの呼び方に興奮した?」

千春さんが訊いてきた。


「え?」


「アタシ達がわざわざ別の呼び名で呼んだのよ。何か感想があるんじゃないの?」


この2人、事前にこの話をするつもりだったのかな?

そう考えれば、千夏さんのという言い方も納得できる。


「僕の感想を訊くために、2人は事前に話すことを決めてたんですよね?手が込んでて凄いです…」


「違うわよ?」


「母さんがお〇ん〇んとイ〇モツを言い分けたから、と思ったの。アタシは母さんに乗っただけよ」


ちょっと待って。あのやり取り、ぶっつけ本番なの?

さすが千春さん・千夏さん母娘だ。


「そんな事はどうでも良いの! 玲、感想を訊かせてちょうだい」

千夏さんが感想を急かす。


「男性〇は、しっくりこなかったです…」


「言った私も違和感があったわ。これはボツね」


千春さんと同意見になった。


「イ〇モツは?」

今度は千夏さんに訊かれる。


「これもちょっと…。使い慣れればイケるかもしれないけど」


「そっか…。アタシも同じ感じかな」



「玲君は、〇ん〇んかお〇ん〇んが好みみたいね」


さっきの会話の消去法に則ると、そういう事になる。


「やっぱ、にはが付いてないとダメね」

千夏さんなりの結論が出たようだ。


僕も異論はないな。一番馴染む感じがする。



 「それよりも千夏さん、いつまで触ってるの?」

僕が立ち上がる時に触ってからずっとだ。触り過ぎでしょ。


「ごめんごめん。玲の〇んぽ触ると落ち着くのよ」


「千夏ちゃんズルいわ! 今日は私が先にお〇ん〇んしゃぶるから」


「良いわよ。早く母さんのベッドに行きましょ」


3人は早速、千春さんのベッドに向かう。

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