お背中流しま~す♪

 祝日の早めの時間に千夏さんの家に着くと、玄関で千春さんに抱きしめられた。


「玲君、助けて~!」


一体何なんだ? ……胸の感触が気持ち良いので、このままでいいか。

しかし千夏さんが後から来たことで、千春さんは離れる。


「遊んでる場合じゃないでしょ! 玲、早く何とかして!」


2人が困っているのはわかったけど、何があったんだ?


「ねぇ、さっきから2人は何に困ってるの?」


「それがね…、リビングに黒いが出たのよ」

千春さんが苦虫を噛み潰したような顔をしている。


女性が嫌がる黒いって、まさか…。


「それって、ゴキ…」


「言わないで! 名前すら聴きたくない!!」

千夏さんが大きい声を出し、僕の声をかき消す。


僕だって嫌だし苦手だけど、2人が困ってるなら何とかしないと…。


「…わかりました。僕が退治します」


「ありがとう玲君。さすが男の子ね、頼りになるわ」


「…これ、殺虫剤ね」

千夏さんから殺虫剤を受け取る。


「あと、新聞とかいらない紙が欲しいんですが…」

アイツをくるんで捨てるものがないと。


「わかったわ。ちょっと待ってね」

千春さんは玄関付近にある、古紙のまとまりから新聞を取り出した。


「…はい。後はよろしくね、玲君」


新聞を受け取った。これで準備完了だ。


「何とか頑張ります」


2人が見守る中、僕1人でリビングに行く。



アイツは隙間を好む。僕は隙間に殺虫剤を多くかけることにした。

……出てきたな。今度はアイツに直接かけよう。


……動かなくなったけど、足をバタバタさせて気持ち悪いな~。

僕はアイツが完全に停止するまで見守ることにした。



…よし、完全に停止したな。アイツを新聞にくるむ。

片付けるのも、精神的に結構キツイ。


何重にもくるんで捨てておく。これで安心だ。



 「2人とも、退治できましたよ!」

僕は玄関付近で待機している千春さん・千夏さんに声をかける。


「ホント? やるじゃん、玲」

千夏さんが褒めてきた。


「ありがとう玲君。普段は和人かずひとさんがやってくれるんだけど、今はいないから…」


タイミングが悪い時に、アイツは出てきたのか…。



リビングに戻る僕達。


「さすがに空気が悪いわね。換気しましょ」

千夏さんが窓を開け始める。


「千春さんすみません。殺虫剤を使い過ぎたかも…」


「良いのよ。玲君が頑張ってくれたことが嬉しいから♪」

笑顔で答えてくれる千春さん。


…そう言って間もなく、千春さんはすぐに考え込んでしまった。

やっぱり、僕の使い過ぎを気にしてる?



 「千夏ちゃん、今から大掃除しましょ!」

考え込んでいたのは、この事か…。


「冬でもないこの時期に大掃除…」

千夏さんは露骨に嫌そうな顔をする。


「だからこそよ。またを観ることになっても良いの?」


「それは絶対嫌!!」


どうやら、大掃除することになったようだ。僕はどうしようか?


「玲、やること無かったら大掃除手伝ってちょうだい!」


「私からもお願いしたいわ。人手は欲しいし…」


この2人には、普段からお世話になっている。力にならないと。


「わかりました。僕も手伝います」


「ありがとう、玲君」


「お願いね、玲」


こうして、大掃除を手伝う事になった。僕がやったのは、棚の移動と水拭きだ。

1人で棚を動かすのは無理なので、千春さんに何度も手伝ってもらった。


千夏さんは掃除機係で、千春さんはいる物・いらない物の分別と収納をやった。

3人が力を合わせて大掃除できた…と思う。



 「こんなもんでいいでしょ」

千夏さんが満足気な表情をしながら言う。


いらない物を捨てたことでリビングはスッキリしたし、気になる埃はない。

100点の出来ではないけど、完璧を求めると疲れるからな。


これで僕は十分だと思う。


「2人ともお疲れ様」

千春さんが僕達をねぎらう。


「だいぶ汗かいちゃったわ…」

千夏さんが服で汗を拭く。


僕もかなり汗をかいた。今は大丈夫だけど、汗冷えするかも…?


「汗で体を冷やす前に、お風呂に入りましょ」

千春さんが提案してきた。


お風呂は嬉しいけど、順番はどうするんだろう?

僕達はもちろん、千春さんも結構汗をかいているぞ。



…そういえば、この家のお風呂を使うのはゲリラ豪雨の時以来か。

(彼女に見られちゃった より)


1度ならず2度も、お風呂を使うことになるとは。

……2人のシャワーシーンを想像するところだった。あぶないあぶない。


「…玲君の背中は私が洗うからね」


「仕方ないか~」


僕が考え事をしてる間に、2人が盛り上がっている。

僕の背中がどうとか言ってたような…?


「2人は何を話してたんですか?」


「どちらが玲君の背中を洗うかを決めてたのよ。ジャンケンしたら私が勝ったわ♪」

嬉しそうに報告する千春さん。


僕の意思を訊かずに話が進んでいる…。嬉しいから良いけどさ。


「それよりも順番ですよ。どうするんです?」

3人同じぐらい汗をかいているんだ。順番選びは重要のはず。


「3人一緒に入るに決まってるじゃない」

千夏さんが当たり前のように言う。


「3人? それはいくらなんでも厳しいでしょ?」

お風呂場の広さ的に…。


「アタシが浴槽につかってるから、玲と母さんが先に洗うのよ。これなら3人一緒でも問題ないわよね?」


「まぁ…、そうだね」

広さの問題は解決した。2人が恥ずかしがらないなら、これで良いのか…。


「…体が冷えてきちゃった。2人とも、早くお風呂に入りましょ」

千春さんが急かすので、お風呂場に向かう。



 「アタシは浴槽につかるから、先に入るわね」

千夏さんは先に脱衣所に入った。


すぐお風呂場のドアが開く音がする。


「私達も早く入りましょ♪」

僕と千春さんは、同時に脱衣所に入る。


僕は脱いだTシャツを脱衣かごに入れようとした。

…千夏さん、下着が上のほうに置いてあるな。目に入ってしまう。


「玲君、女の子が脱いだ下着をジロジロ見るのは程々にね」

千春さんに優しく怒られてしまった。確かに失礼な事だよな。


「すみません…」

僕はTシャツを脱衣かごに入れ、ズボンを脱ぐ。パンツ一丁の状態だ。


「あ…そうだ、玲君。今回は下着どうする?」

千春さんがTシャツを脱ぎ、ブラを外してから訊いてきた。


その状態で訊くか? 僕の目の前に、ありのままの爆乳が…。


「今回は、洗わなくて大丈夫です…」

ハーフパンツがずり落ちて、千夏さんに初めてを見せた時を思い出す。


「わかったわ。うっかり脱衣かごに入れないように注意してね」


「はい。……あの、タオルはないんですか?」

バスタオルはあるけど、これはお風呂上りにつかうものだ。


「え? 使わなくて良いでしょ? 私だって使わないんだから」


3人とも全裸で入るって事?

ベッドで遊ぶ時はみんな全裸になっても、お風呂場では初めてだ。


何か緊張するな。僕が気にしすぎなだけか?

…あまり気にしないほうが良いかもしれない。


僕はパンツを素早く脱ぎ、急いでお風呂場に入った。

もちろん、パンツは脱衣かごに入れていない。洗面台にかけたから安心だ。



 「やっと入ってきたわね。脱ぐだけに時間かかり過ぎでしょ」

千夏さんがのんびり浴槽につかっている。


「ごめん」


「さっき聞こえてきたけど、あんたアタシの下着を観たらしいわね」


脱衣所とお風呂場は、目と鼻の先だ。聞こえてもおかしくない。


「気にしてないわよ。だって、わざとああいう風に置いたんだから」


つまり、僕はからかわれたのか。


「…お待たせ。玲君、椅子に座って」

お風呂場のドアを閉めた千春さんが、僕を座らせる。


その後、温かいシャワーを少しかけた。


「前は、このスポンジで優しく洗ってね」

そう言って、スポンジを手渡す。


じゃあ、背中は何で洗うんだ?


千春さんは僕の背中にボディーソープをかけた後、柔らかい何かを押し付ける。

これって、まさか…。


「玲君が大好きな胸で洗ってあげるわ。どう? 気持ち良い?」


「気持ち良いです…」

それ以外の感想が出てこない。


「アタシにはできないのが悔しいわ」

千夏さんが僕達を凝視している。


胸の感触が気になって、前を洗う気が削がれる。このまま胸の感触を楽しみたい。


「母さん、玲のがかなり大きくなってる」

千夏さんが報告する。背中を洗っている千春さんには見えないからだ。


「お風呂場なら、アレがやりやすいわ。…玲君、私が前に行くから椅子を引いて」


「わかりました」


言われた通り、椅子を後ろに引いて前のスペースを広くする。

千春さんは僕の前に移動した後、自身の胸で僕のを挟んで上下に動かす。


何なんだ、この感触は。適度な柔らかさと温かさが癖になる。


「胸が大きいと、やれることが多くて良いわね」

千夏さんが羨望の眼差しで、行為を観る。


「でも良いことばかりじゃないわ。日常生活は大変なんだから」


それは男の僕でも、ある程度予想できる…。


「じゃあ遊ぶ時だけ、胸が大きくなれれば最高じゃない?」


「それ良いわね! 近い将来、実現しないかしら?」


千春さん・千夏さん母娘が、楽しそうに話し合っている。

会話に混ざれないのが、ちょっと寂しい。



 「玲君、出そうでしょ? 胸でを包んでるから、すぐわかるわ」


「はい、出そうです」


「ここはお風呂場だし、好きなように出してね♪」


好きなようにか…。そこまで考える余裕がない。

僕は千春さんの胸の中に出した。


千春さんの胸の中が、僕の白いので満たされる。


「凄いわ。玲君、こんなに出してくれたの♡」

うっとりとした表情を見せる千春さん。


白いのが、千春さんの胸から垂れてくる。……とてもエロい。



 「2人で楽しんじゃって! アタシもヤりたいわよ!!」

浴槽につかっている千夏さんが、僕達に声をかける。


「ごめんね千夏ちゃん。早く体を洗って、私の部屋で続きをしましょ」


「そういう訳だから、玲・母さん。早くしてよね」


「わかったよ」


僕と千春さんは、急いで体を洗い出す。




ちなみにパンツ以外の服は洗濯してもらったけど、乾くまで千春さんのTシャツとハーフパンツを借りた。和人さんのは大きすぎることが、既にわかっているからだ。


借りた服を着た僕を、千春さんがジロジロ見たのは気のせいかな?

この服、ちゃんと洗濯するんだよね? ね?

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